本の虫、中毒日記

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ここなら釣れる 岡山の釣り
別冊岡山文庫たる響きに惹かれて購入した一冊です。
さすが別冊だけに、少し普通の岡山文庫と違いがあります。

なんといってもタイトルに冠せられた『ここなら釣れる』。
いまだかつて岡山文庫にこんなありがちなフレーズが用いられたことがあるでしょうか!

不思議と他の本なら『またまたぁ』となるのが、岡山文庫の体裁でそう書かれると『…本当かもしれない』と思ってしまうから不思議なものです。
内容は釣り場所と、釣れる魚、その魚を釣るために必要な仕掛けや餌などについて触れている…まぁ、平たく言えば釣り上げてポーズを取っている笑顔の人の写真がいない以外は普通の釣りのガイドブックです。

特に岡山文庫だからといってその地域の特色や歴史に触れるわけでもなく、淡々と釣りと交通、宿泊のことに触れるのみ。実に硬派な内容です。
唯一岡山文庫らしいなぁと思ったのは、魚の名前の対比表。
魚は意外と地域ごとで呼び名が違うもので、この表では岡山地方での呼び方、そのほかの地域での呼び方と表記されているので、県外からの釣り人が来た時のコミュニケーションにも便利です。


僕が持っているのは昭和55年。
元々はもっと古かったのが釣りファンの要請で新版が出たそうで、もしかするとファンの要請によってもっと新しい版も出ているかも知れません。ところどころ地図が現在と異なる部分があることや、写真に写る風景を見比べると興味深く感じられます。

そういえばこの本の冒頭に『釣り人の気をつけたいこと』という釣りのマナーに触れた文章があります。いくつか紹介しましょう。
『一、隣がよく釣れているからといって、さまたげになるほど近寄ったりしないようにしましょう。』
…隣程度ならわざわざ近寄らなくても、ちょっと投げる位置を調整すればいい気がする。
『一、小さい魚が釣れたときは、「大きくなって来年こいよ」と、はなしてやりましょう。』
なんか残酷な一言ついた!!
黙って放流すればいいと思う。
『一、まき餌は原則的には違反ですから、ほどほどにしましょう。』
原則的に違反ならほどほどじゃなくて絶対に駄目な気がする…。

なかなか勉強になる心得でした。

岡山のライフスタイル提案マガジンLOOP
岡山県で配布されているフリーペーパーのLOOP。
コンセプトは『今のライフスタイル+α』。
年齢層は少し高め、20〜40代程度に設定されているようで、基本は仕事をしている方へ向けた内容になっています。
10のコンテンツを岡山県に限って紹介しているもので、雰囲気としてはVision岡山のライト版といった具合です。

トピックスでは岡山県内の主なイベントや交通機関の増減便、取り組みなどが紹介されています。特に出かける際にはイベントカレンダーは便利です。

ビジネスでは岡山県内の企業から様々な従業員の方の仕事のやり方を紹介。
大企業の社長、ベンチャー企業の新鋭…というわけではなく、自分と一緒の目線で仕事をしている方々の仕事の取組み方や工夫の仕方は下手なビジネス雑誌よりも参考になります。もしかすると知っている方が何かを語っているかもしれないという楽しみもあります。
別に岡山の企業である必要はないコンテンツだけど、不思議と岡山の企業というだけで親近感が沸いたり、仕事の効率を盗んでやろうと思えたりするのが不思議なところです。
またここではVision岡山と同様に新設企業も紹介されています。

フードでは岡山県内の旬な特産物や話題のお土産、食事どころ…と、岡山の食べ物を網羅しています。
基本コンセプトは『職場の中においての食』。ちょっとお客様のところを訪れる際や、何か美味しいものでも食べたいなーと思った時には非常に便利。また女性の方には重要な(?)ランチ情報も掲載。

エンジョイではレジャー情報や岡山県内のイベントが紹介されています。
その時期に合わせた観光地や、その観光地の楽しみ方が紹介されているので、休みの日にどこかへ家族を連れて行くことが義務付けられているお父さんには心強い内容です。
有料施設から無料施設まで幅広く紹介されているので、懐具合とも相談しながら選んでみてください。

ファッションではずばりそのまま、ファッションを紹介。
お店の紹介があるのはもちろん、着こなしなどの細かい部分まで紹介されているのは助かります。

ビューティーは思いっきり女性に振った内容です。
女性雑誌に出ているようなエステや化粧、スキンケア…といった、僕には聞きなれない言葉が踊ります。
ちなみにここで解説をしているのも岡山県内にお店を構える方々なので、気になれば休日にでも立ち寄ってみてはどうでしょう。この辺り、全国紙では出来ない小回りのよさがローカルの魅力といえそうです。

ヘルスも同様。
紹介され居ているマッサージ店やジムなどが県内にあるというのが強み。テレビなどで気持ち良さそうだなーと思いながら温泉やマッサージを見ていても、『場所:東京・・・・・・・』などと出てくると、疲れを癒しに向かうだけで疲れてしまうなぁと、諦めが入ります。
これならがっかりせずに済む!!
最新の2008年5月号では『働く人のメンタルヘルス』として、仕事上でかかるストレスから出てくるからだの諸症状と、その対策を紹介しています。ここで該当する項目が多すぎた場合は、速やかにお医者さんへご相談…。

ライフは生活情報を紹介。
言葉のマナーや、その月ごとに特集を組んでいます。
この2008年5月号での特集はマイホーム。
所有率から購入の流れ、マンションとの比較などが行われています。

チャイルドは育児情報。
エンジョイの子供版といった趣で、子供向けのイベント情報や後楽情報が満載。
出来れば大人のエンジョイと引っ掛けていくことが出来ればどちらも楽しめて満足…ちなみに、こちらでも有料、無料の情報がそれぞれ紹介されているので懐事情に合わせてお選びいただけます。

スクールは学習に関して。
いわゆる学校教育というよりは、趣味の学習。定番の外国語講座から楽器、2008年5月の情報には『おいしいコーヒーを飲みませんか』と題した交流会が紹介されています。
思わず予定が空いた日に、何かこうしたイベントが行われていれば参加してみるのも楽しいかもしれません。

ちなみに定期購読の申込もOK。
一回FAXを流せば半年間自動的に送られてきます。
しかも毎月無料。…いいじゃん、これ。

Loop公式サイト
岡山の経済散歩
岡山の経済史を追った本です。
『経済散歩』なんて風雅な名前とは裏腹に、内容は結構データ重視の資料的なものが中心になっています。ある時点での統計データが数多く掲載されており、それが順繰りになっていないので、完全な資料的な価値としてはそれほどではないものの、断片的に岡山の経済の歴史を知るのには充分。
たとえば『ビールの価格の移り変わり』では、明治10年に16銭で始まった価格が段々と上がり、大正の3年には22銭、昭和の3年では41銭、終戦後には120〜130円台となり、昭和55年の段階で240円と変化しています。

経済の歴史を追っていて気づいたのは、経済の変化や多様化の歴史をたどるごとに、自分の知っている現在の岡山の町の形に近づいていくことです。
経済散歩とはうまい事言ったもんだなと、妙に納得します。
僕たちが知っている町の商店街や、時には老舗が登場し、そして交通網が整うことや、時には天満屋のような大型の店舗が登場することで繁華街が移動したり…。

もちろん歴史の授業で習ったような景気の上下もあります。
たとえば山陽新報が行った岡山のお店の業種別人気投票で唯一現在まで残っているのは表町にある細謹舎さんのみで、一時的には人気を集めたお店でも歴史の変化の中でいつまでも続けていくことの難しさを痛感させられます。
また、今になってみれば『そんなことがあったんだ』と思うようなこともあれば、普段何気なく見ている風景や建物にその頃の痕跡が残されていたり…。過去があるからこそ現在があるという事を痛感させられます。

ちなみにこの本が昭和55年の出版。
僕より年上です。
今ではすっかり閑散としている百貨店、天満屋の屋上にある遊園地の写真が、なにやら活気にあふれているようで驚きました。経済という視点を通して、岡山の町の歴史を散歩できる一冊でした。

ただ途中古い資料の引用が多くて、頭の中がカタカナだらけになって困ったなぁ…。

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