本の虫、中毒日記

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Author:とんとんみ

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母なる凪と父なる時化/辻 仁成
主人公は東京で同級生によるリンチ事件以来、学校へ行く事をやめてしまった高校生。
そのまま大検を受けて大学から学業へ復帰する予定だったが、父親の函館への転勤を機に、地元の高校へ編入する。
そこで自分そっくりの『レイジ』という少年と出会う。
自分とは正反対の問題学生、レイジ。
二人はお互いにそっくりな容姿から言葉を交わし、やがて友人となる。

見知らぬ土地での密漁に飲酒、様々な不良行為や異性交遊、そして喧嘩。
新天地で、全く正反対の自分そっくりの人間を通して、新しい自分と出会う少年の青春を描いた小説です。

ネタバレ等は続き以降で。
グラスウールの城/辻 仁成
音楽に最も近い文章を書く作家、辻 仁成さん。
自身もロックバンド、エコーズでデビューした音楽家です。
そんな彼が、音楽業界に勤める主人公を通じて『音』という物を再考し、読み手に問いかけてくる小説が、この『グラスウールの城』です。

主人公は幻聴に悩む音楽製作のディレクター。
彼の耳には、様々な幻聴が聞こえていた。
それは職業病の楽器の音であったり、時には飛行機の爆音であったり…。
昼夜逆転した忙しい日々の中、病院にいけば?という彼女との関係も微妙になってきている。

そんなある日、彼は変わり者と評されるエンジニアと仕事をする事になり、彼がストレスレスミュージックと呼ぶ『精神を癒す為の音楽』を持ち込む。
その音楽を聴いたエンジニアは、デジタル録音の弱点について語り始める。可聴周波数から漏れた音をカットしてしまうデジタル録音では、脳にとって心地良い音を再現しづらくなってしまっているというのだ。

やがてそのエンジニアは、彼に人間の聞こえる範囲の五倍以上の周波数を扱えるスピーカーを紹介する。

この出会いから、ヒットミュージックを手がけるディレクターである主人公と、音楽との付き合い方が微妙に変わっていく…。

ネタバレ等は続き以降で。

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