本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

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奥様探偵術/夢野久作
夢野久作さんによる、夫婦生活の現実をうがった見方で解釈するような『奥様探偵術』を読んでみました。

男の甲斐性…というと言葉が古いのでしょうか、男性の浮気に対して妻が取る三つの対処を紹介した作品です。
それぞれオクサマ、マダム、フラウという三つのパターンに分けて解釈してあります。
ちょっとうがったような、皮肉をこめた文体が夢野久作さんらしい作品です。
物語自体は軽く笑いながら読めるような気楽な作品ですが、根底にこめられたメッセージには笑えない部分も多々含まれているのはさすがといった感じでしょうか。

□ オクサマのパターン
亭主が浮気をしているのでは…という行為があるたびに、夫を小突いたりヒステリーを起こして責めていたオクサマ。あるとき、知り合いの未亡人からそういった態度を面白がって、疑惑を持たせるように騙しているのだと聞かされて、すぐに離婚してしまいます。
…この物語のオチはちょっと面白いです。全ては話をけしかけた未亡人の陰謀であり、後に未亡人と元夫は結婚してしまうんですね。
騙され易い人…という描かれ方がオクサマです。

□ マダムのパターン
主人の浮気を見破るのに心理作戦を用いるというマダムは、なんと亭主に惚れることをやめるという荒業で冷静に相手の所作を判断することに努めています。
ここまでくると結婚生活に必要なものは何なのか、根底から間違えているような気がしますね。
そうしていく中で、逆に亭主を完全に征服してしまうのですが、亭主は神経衰弱によって早死にしてしまいます。
そんな彼女が至った結論は『男ってものは時々他所へ泊らせないと、いけないものかも知れない』。
まぁ、男が言うと言い訳のように聞こえるかもしれませんが束縛すればするほど良いというものでもないのかもしれませんね。
ちなみにマダムは『現代がスピードとエロの時代である事』と悟っていたようです。よく判らないのですが、なんかインテリな響きです

□ フラウのパターン
こちらは時代柄余り良い印象は無いかもしれませんね。
浮気を責め立てていたところ、思い切りビンタされてしまいますが、彼女はその男らしさに惚れ直し、『身も心も主人に捧げるようになりました』となってしまいます。
現在では受け入れられない描写だと思うし、共感は出来ないけれど、夢野久作さんが描こうとしたのは、幸せになったという事なのでしょうか。

□ 感想
読むと最後のフラウが一番幸せになってしまっていますね。オクサマは騙されて家庭を奪われていますし、マダムは幸せだけど、結婚生活という観点においては旦那を失ってしまっているし…。
フラウが幸せというより、フラウ以外は独り者なんですね。
結局のところ、結婚生活というのは互いにある程度は眼をつぶっておくことが大切なのでしょうか。
でも結局のところ何を持って幸せとするのかというところで、マダムが幸せなのか、それともフラウが幸せなのかも違ってくるのでしょう。
時代の変化もあると思うので描写に納得の出来ない部分もあると思うのですが、たとえば浮気を多少の趣味であるとか、表現を弱くしてみるとか…という風に解釈していけば、なんとなく判るような部分もあるような気がします。
僕は男なので、まぁ最低限神経衰弱に陥らない程度に(笑)、幸せな家庭を築いていきたいと思います。



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