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Fujisaki

Author:Fujisaki

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
ブルースパーティントン設計書/シャーロック・ホームズ最後の挨拶
僕が犯罪者でないのを、社会は祝福するべきだよ

事件がなくて暴走しているホームズ…という定番のシーンから始まる物語です。
しかし、この時のホームズの暴走は結構半端なくて、新聞記事に出ていたこそ泥の記事に関しては『そんなケチなもの』と言い放ち、『ロンドンの悪漢はまったくだらしがない』と、まるで犯罪を煽るかのような発言をしています。
冒頭の発言もそんな流れで飛び出した驚きの一言でしたが、ちなみにそれに対するワトソンの反応は『私は心から同意した』でした。
いや、仮に真の友だとかなんとか名乗るのなら、そこは否定しておきましょうよ。
ところでこの物語によるとホームズが退屈に耐えられるのは三日、四日目でどんよりと重苦しい雰囲気を発生させるそうです。

さてそんなホームズに事件を持ち込むのは、いつもとは少し趣の違う人物です。
シャーロック・ホームズの兄であるマイクロフト・ホームズです。
実際に登場するのはこれが二度目で、前回に登場した『ギリシャ語通訳』事件の際には、ワトソンに『アザラシのヒレのような広くて平べったい手』と表現された方です。
ちなみに前回から設定が大幅に改定されています。
前回はワトソンとの付き合いがまだ浅かった為に全てを語っていなかったというのが理由だそうですが、マイクロフトの本当の仕事は『政府そのもの』であり、難しい判断を要する事案などが生じた際にどうするべきかを判断するという特殊なものでした。
日本でいう院政のようなものでしょうか。
そんな彼が自らで向いてくるというのは非常に珍しいことだったようで、本題であるカドガン・ウエストという地下鉄で死体になって発見された男に関してホームズは『ただの死体ではないよ』という感想を漏らすほどでした。

カドガン・ウエストという男の死体が見つかった。
列車から落下して死んだのであろうと思われたが、幾つか不審な点があった。
まず彼は切符を持っていなかった。そして、彼のポケットには国家にとって重要な潜水艦の設計書が入っていた。
厳密に管理されていたはずの設計書をどうして持ち出すことが出来たのか?
それも十枚の内、中でもとりわけ重要な三枚が失われていたのだ…。


ネタバレ等は続き以降で。



この事件は規模の大きさや兄からの紹介という面からか、ホームズをとても上機嫌にさせています。
途中で調査に出る際にもワトソンへ『信頼する同志でしかも伝記作者が一緒でなくっちゃ、大事を行う気は決してないよ』なんて言葉を投げかけて出かけています。
いつもならすぐ戻るとのみ言い残してそう簡単には戻らない…というのが習慣だけに、ちょっと驚きの発言です。

さて事件のトリックも結構大胆で近代的なものです。
被害者がどのようにして列車に乗り込み、そして突き落とされたのか?
考えてみればとても簡単なのです。立地上、列車が止まるすぐ上に窓がある部屋から電車へ遺体を置いて走らせる。
そうすれば適度なところで遺体は転がり落ちてしまうんですね。
突飛なトリックのためか、作品の前半でホームズが『生きたままにせよ、死んでからにせよ、列車から落ちたか突き落とされたものだ』と、ややネタバレのような発言をしていましたね。

その家を調べる際に、ホームズは不法侵入を行います。
ワトソンは嫌がりながらも見張りの役割を請け負います。
ちなみに恒例なのかどうか知りませんが、やっぱり二人は手を繋いでから実行に移しています。
よく判らない習慣だ…。

ところでこの事件解決の為に行われた一番のビッグイベントと言える不法侵入。
ホームズは『最後にはしり込みするような気味じゃないと思っていたよ』とワトソンを褒め称え、『愛する祖国のためだ』とレストレードに言い放ってみたりしているのですが…。

この事件解決のお礼だったのでしょう。
ホームズはウィンザー宮殿へ呼ばれ、ヴィクトリア女王と謁見し、エメラルドのついたネクタイピンを贈られています。
しかし事件において自らに同行して危険な橋を渡ったワトソンの立場は非常に寂しいものでした。
宮殿へ呼ばれた事は『偶然知った』だけで呼ばれたり同行を促されたりすることもなく、ワトソンはなんとなくヴィクトリア女王だと推測は出来たようですが、タイピンの贈り主の名前も『ある高貴な女性』としか答えていなかったようです。

ワトソン、怒ってもいいところだと思うぞ!

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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