タイトルからすると司馬遼太郎さんの作品を解説しているようですが、実は会社の慣習など、よくある「なぜ?」に対して答えを出してみたという一冊です。
てっきり経営者の立場から見た司馬遼太郎さんの考え方だと思って読んでみたのですが、うかつでした。
会社を『カイシャ』とし、正体不明の化け物のように扱いながら、その性質を紐解いていきます。
シンプルに考えてみれば意外とシンプルなもので、どうしても会社の習慣のような部分が気に入らない、受け付けられないと思っている人にとっては、受け止めやすく(受け流しやすくかな?)なると思います。
実際のところ、世の中には色々な会社があります。
この本で言えば、僕の勤める会社の社長は司馬遼太郎さんのファンですが、新卒採用に関して余り積極的ではありませんし、暑ければスーツを脱げば良いと言い切りますし、社員の運動会どころか飲み会でさえ開催しようとはしません。
なので正直、この本で僕自身にとっての『カイシャ』というものの実態は余り判らないままでした。
ただ集団というものに対する日本人の考え方、そして働くというものへの考え方というのはよく判りますし、できれば染まりたくはないなと思ったりもします。
…それにしても、なんでタイトル通りで一冊書いてくれなかったんだろう(笑)。
もちろんこの本も面白かったのですが、僕はそんな本を募集しています!
※この本は電子書籍で美味しく頂きました。