本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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イオングループの大変革―新たなる流通の覇者/鈴木孝之
□ 2010年ビジョン
イオングループが掲げた2010年ビジョンに関して記載された2002年時点での一冊です。
当時のイオンは、ジャスコの低迷期を抜け出していた伸び盛りだったイメージがあります。
特に第2章で紹介されている『イオンを中心に業界再編が進む』にあるように、ヤオハンやマイカルの再建を請け負い、そして大成功を収めるなど、世間的にもイオンの経営に関する手腕が高く評価されていた時期です。(余りイメージに無かったのですが、イオングループは意外とこうした合併や提携といった活動は活発で業界内でも最大規模の経験を持つ企業だそうです)
しかし半面では、最大のライバルであるイトーヨーカドーと比べるとまだまだ…というイメージが付きまとっていた時期でもあるでしょう。

□ 最大のライバル、イトーヨーカドー
第4章では『イオン VS イトーヨーカドー』というテーマでそれぞれの数字が徹底検証されていますが、個人的には著者がイオンを側に立って書いている事を差っぴいてもイトーヨーカドーの強さが際立っている印象が強かったです。
もちろん、その差を埋めていくための2010年ビジョンですが、もう少しイトーヨーカドーの強さの本質について語っていても面白かったかなと思いました。
これは数字比較のみならず、全体的に感じた事で著者が少しイオン寄りに立ちすぎている印象は否めません。
僕の住む岡山はイトーヨーカドーは一店舗(2011年倉敷へも出店予定)、しかも岡山駅のすぐ近くの少し離れた場所に住む僕にとっては便利がいいとは言えない場所にあるため、個人的には郊外に店舗を持つイオンの方が好印象ですが、ちょっとこの本や行き過ぎのような気がしました。

□ それぞれの孝行息子
イトーヨーカドーとの比較ではグループという点で大きく異なっていました。
今やイトーヨーカドーはセブン&アイ・ホールディングス、セブンイレブンを中心とした形へ移行しつつあるようですが、まさにグループとしてはとても強い存在であるセブンイレブンという店舗がグループ内の他の企業を牽引していくという構図です。
それに対してイオンは中堅どころの企業を中心としており、セブンイレブンのような強力な牽引役はおらず、そういった企業が育つのを待っている状態です。
これは2010年が訪れた現在に至っても余り大きく変わっていないといえるでしょう。
ところで売り上げ面でもかなり高い位置にあり、なおかつ売り上げ以上の面でイオンに大きな影響を与えたグループ会社の一つにタルボットがあります。
ジャスコからイオンとして新しい第一歩を踏み出す時期にも大きな変革をもたらした企業で、新たに採用されることとなるIT構想などは、子会社であるタルボットのやり方を参考にして行われました。
従来の自社ソフトではなく広く採用されているソフトを採用することで、他者との提携を円滑にしたり、機能拡張などもより容易にする事に成功していますし、マルチベンダー方式もこの時に適用されたそうです。
僕自身には余りなじみの無い名前だったのですが、イオンにとっては売り上げ以上に貢献度の高い会社だといえるでしょう。かつて当時のイオンとしてはかなりムリをして手に入れた企業だったそうですが、新しい文化を取り入れるという面で大成功を収めており、イオンにとってはセブンイレブンにも劣らない孝行息子になるのかもしれません。

□ 押し、引く。
この本を読むまで余りイメージに無かったのですが、イオンは撤退の多い企業です。
派手な出店の一方で出店の半分近くの数で撤退も行っています。
撤退を良しとするべきかどうかはそれぞれの事例を見ながらになると思いますが、このくだりで思い出したのはユニクロの柳井社長でした。
彼の著書『語録・ユニクロの戦略戦術』でも、その決断力の高さがとても印象的で、僅か数年で決めた海外の撤退事例でさえも、傷口を最小限にとどめる為の有意義な判断のように思えたものです。
この著書の中で岡田社長の撤退に関する細かなコメントや、個々の撤退事例に関する詳細は記載されていないので判断はつきかねますが、この引く美学もイオンの強さなのかもしれません。

□ そして、2010年。
僕はこの本を読む前後でイオンの細かい資料に目を通していません。
決算書なども特に見ていませんし、売り上げがいいのかどうかも、マスコミ報道程度にしか知りません。
ただ2010年ビジョンというのはかなり成功した部分があるというのは、それでも判ります。
また資料が無くても普段店に出入りしているだけで、コーポレートブランドの確立は、まさにイオンは大成功を収め、そのブランドイメージを向上させたと断言できそうです。
植林活動などの経過はイオンに行けば必ず目にしますし、余り目立たなくても地道に続けてきた事が実っているようです。
グループの再編も進んでいるようですし、イオンのディベロッパー事業に関しては僕の住む岡山では商圏を移動させるほどの勢いで成功しているようです。
まだ2010年も始まったばかりです。他の数字の面などがどれほど満たされていくのか、楽しみにしていきたいと思います。




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