本の虫、中毒日記

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Fujisaki

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基本はシャーロッキアン。
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明治開化 安吾捕り物1.舞踏会殺人事件/坂口安吾
仮装舞踏会で起こった殺人事件に関する推理小説です。

時代は日本が明治時代、諸外国との外交に試行錯誤していた頃の物語です。
舞踏会の最中に倒れた政府の高官。
彼の死体には一本の小柄が残されていた…。

と、こんな物語。
仮装パーティーで姿を紛らわせるというのは王道ですね。
よく海外の作家さんで見ていましたが、日本でもいいじゃないですか!
…で、怪しい登場人物が虚無僧

…確かに、和風で正体を誤魔化すのにはいいアイディアだと思うけどさ。
どういう意図があって仮装パーティで虚無僧なんだ!
そんな疑問はさておき。

さてこの作品、シリーズになるのですが基本的な構成や登場人物は一定です。
まず主人公が帰国子女でいわゆるホームズ役の新十郎。彼が謎を解きます。
そして的外れな推理担当の虎之助。彼は賑やかし担当。
安楽椅子探偵役だが、肝心の推理は惜しいところで外す海舟。負け惜しみ担当でしょうか。

個性豊かなキャラクターが揃っているので、なかなか読みどころ満載です。
ホームズ役というには主人公の新十郎は控えめなのかインパクトが薄め。
代わりに虎之助辺りが賑やかして、その穴を埋める。
ライバル役担当ではないけれど、海舟が惜しい推理の言い訳をして終幕。
さすが坂口安吾さんの作品は、現代にまで通用します。

ネタバレ等は続き以降で。



肝心のトリック自体はさすがに時代の変化の影響をモロに受けています。
刃物で殺したように見せかけて、実際の黒幕は別に居て毒殺。
今の時代であればすぐさまばれてしまうようなことですが、当時ならまだ通用したのでしょうか。
この辺りのことが当時をよく知らない僕にとってはいつも厄介です。
時代柄、これくらいは当たり前に見落とされていたのかどうか。

…余り深く考えずに、作者の二段に用意していたトリックを楽しめばいいのかもしれませんね。





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