本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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廃墟本2/中田 薫、中筋 純
風景写真を見るのが好きで、ネットでも色々な写真を検索したりするのですが、その途中で見つけた少し風変わりな趣向に『廃墟』がありました。
この廃墟を好む人たちは、廃業した店舗や人が住まなくなった家、時には閉山された鉱山などからまとめて人が居なくなった廃集落などを尋ねる事で、ノスタルジーに浸ったり、なんともいえぬ寂しさをまとった風景の写真を撮影しているのです。

そんな趣味の集大成ともいえそうな、まさにそのままの『廃墟本 The Ruins Book』という本を見つけたので読んでみました。

これ、シリーズになっているようでその中から、僕自身も思い入れの深い廃ホテル『ラ・レインボー』の紹介が含まれている『廃墟本〈2〉』を選びました。

□ 充分な情報調査と綺麗な写真
さすがに本として出版されているだけに情報調査はネットよりも充実していると言えそうです。
現役で運用されていた当時の出来事から建物が手放されるまでの経緯まで詳細に記されています。
写真も大半がカラーで、そこへ解説が加えられています。
心霊関連の噂がある建物にも臆することなく侵入しており、北海道の由仁町にある『ホテルリリ』では浮浪者が自殺をしたという部屋、首を吊るのに使われたであろう椅子まできちんと撮影してあります。
また写真はないものの相模湖町にある『ホテルサンヒルズ相模湖』では禁断の扉、禁断の部屋と呼ばれるタブーにも挑戦しています。…写真がなかったのは、少女が自殺した部屋というのは自殺自体が事実ではなく、入ってはいけない地下の隠し部屋は備品倉庫ですが水が溜まって降りる事が出来なかったということが原因のよう。
第三セクターの揉め事が記された伊豆の国市『スポーツワールド』やオーナーの逝去によって終わった鉾田市にある『竜宮城』、稲敷市の『天守之櫓』などは、解説と併せて見るとなんとも言えない物悲しさが伝わってきます。

□ …無許可?
僕は余りネット上のそういった写真を見ないようにしていました。
…というのも、その多くは不法侵入のようで個人的に余り賛同しかねるような部分があった為で、こういう本なら所有者の許可を得た上で撮影しているのだろうと堂々たる気持ちで購入したのですが、木になるコラムが。
廃墟取材のイタイ失敗談』というコラムですが、ここで『ついに訴えられてしまったのです!』として紹介されているエピソードは、なんと現役で営業している飲食店を廃墟と誤って紹介してしまったというものです。
外観が少し荒れていた事と、夕方からの営業という変則的な営業をしていた為に取材をした時点でお店の方と接触できなかった事から生じたミスだったそうです。
…もしかして、撮影自体の許可って余り取っていないのだろうか。

□ 崩れいくものの美しさ。
廃墟の写真から感じるのは、普通の風景写真から感じる感動とは別物だと思っています。
それは美しいものが崩れる中で見せる、別の美しさもあるでしょうし、人工物が自然へと還っていくその過程に対して感傷的になっているような気持ちもあるのでしょう。
そこで誰かが夢を見ていた事、恐らく僕の勤めている会社と同様に頑張ろう、お客様に満足してもらおうと誰かがすごしていた日常があった事。
思いを馳せるには、現役の建物よりも役目を終えた建物の方がいいのかもしれません。

他方、こういった趣味を持つ方からは反感を買うかもしれませんが、やはりどの建物にも廃墟になった後の来客や居住者の存在が見られます。
更地にするのにもお金が掛かるでしょうし、残して再利用という道もあるでしょうが、放置したままにするというのは、どうにも危険なような気がしてなりません。
この辺りの事は行政主導でもう少し考えた方がいいかもしれませんね。

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