本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

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新版・失くした1/2 尾崎 豊にアンサー・コール
尾崎 豊という十代の教祖とまで呼ばれたカリスマ性の高いメッセージソングを歌うロック歌手に対する僕の一番古い思い出は葬儀のときのものです。

沢山のお兄さん、お姉さんが泣き叫んでいる。
そんな、風景。
幼かった僕には不思議な風景でした。
それが尾崎 豊という歌手の葬儀の風景だと知ったのは、それから何年も後のことで、その葬儀のイメージから彼の作品を幾つか手に取って見る事になりました。皮肉なもので、その葬儀のシーンを見なければ彼の作品を手に取る機会も無かった事でしょう。

さて、今でも尾崎 豊さんのファンは増え続けているのだそうです。
死んだ時、僕でさえ良く名前を知らなかった歌手をその時まだ生まれていたかどうかといった世代が知っていて、その歌を口ずさんでいる。
なんとも不思議な気がします。

この本は元々尾崎 豊さんが存命中に音楽活動を休止させるまでのバイオグラフィーと、その活動休止中の尾崎 豊さんへ対するファンの声をまとめたもので、『新版』では、彼の一周忌に際してファンの声を『アンサー・コール・アゲイン』として、彼の死から一年を経って改めて贈る感謝の念や、これからの人生に対する前向きな気持ち、そして寂しさなど…様々な感情が綴られています。
その多くは尾崎 豊さんと同世代や、彼の言葉に惹かれた当時の十代といった若い世代の言葉ですが、驚く事にメッセージの中にはずっと年長の方もおられ、彼の言葉への共鳴を口にしていまるのです。

高いカリスマを持つ方の急逝にはいつも後追いの悲しい事件が知らされ、尾崎さんの時にもそのような現象が起こっていたと聞きます。
しかし一方で彼の死を受け止めた上での『アンサー・コール・アゲイン』では、前向きに生きていくことを誓う言葉ばかりが並び、後ろ向きな発言は殆ど見られません。
ある高校三年生は強い文面で『生きてゆくことを約束します』と綴る。

僕は彼の作品にそれほど触発されたりする事はなかったものの、この一冊を通して、彼がどれほど支持されていたのか、どれほどの影響力を持っているのかを知ることが出来たような気がします。

迷いながら歩いていく、それでいいと思う。
乱れ、狂い、混乱…。
大人は随分と色々な表現で若い子たちを語ります。
だけど、僕達も随分と迷って今の年齢になりました。
そしてそうして迷いながら生きてきたことを、決して恥じない。

いつの時代でも、若者は迷って壁にぶつかりながら、成長していくものだから。
それが大切に思っている人の死でも、
ほらこんなに多くの人が立派にそれを乗り越えて見せたのだから―。



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