本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

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黒猫/エドガー・アラン・ポー
日本では黒猫が目の前を横切るとよく無い事が起こると言います。
これは他の国でも同様の考えを持っている国もあるようですが、他方で幸福を呼び込む生き物として扱われる事もあるようですが、黒猫と言う存在に何かしら特別な意味を感じる人は多いのではないでしょうか。

さて、今回読んでみたのはポーの『黒猫』です。
ポーの生まれたアメリカでは黒猫が住み着く家は栄えると言われているようですね。

かつて動物を愛していた男性が主人公です。
しかし彼は酒に溺れるにつれて動物に対する愛着を忘れ、暴力を振るうようになります。
そしてかつては溺愛していた黒猫であるプルートにさえも手を掛けてしまうのです。

片目を奪われ、飼い主におびえるようになった彼は火事の際に死んでしまった。
だが主人公の目前にはそれと瓜二つの黒猫がやってきた。片目である事や主人公にやたらと懐く事など、全く同じような猫…。
ただ一つだけ違う点があった。
この猫には白い斑点が混じっていたのだ。
そしてその斑点がだんだんとある形へと変化していく―。

と、こんな感じのミステリー作品のような仕上がりですが、推理小説として扱われる事もある作品です。

ネタバレ等は続き以降で。


この作品は1843年、ポーが溺愛していた妻のヴァージニアが結核をわずらっていた頃の作品で、どこと無く当時の彼の現実と被るような部分も見受けられます。
鬱蒼とした世界観、自己破壊のような主人公の描写、とても痛々しい繊細さがある作品です。

さてこの作品の推理小説としての見方は、イージーミスとされます。
完璧な犯罪に仕上がっていたはずなのに、死体を隠した壁が見破られなかった事に気をよくして、壁をたたいて皮肉を言って見せると、そこに一緒に塗りこんでしまっていた黒猫が反応して鳴き、犯行が発覚してしまう。

ちょっとよく出来すぎた話といえばそうでしょうし、昨今の作品では受け入れられないかも…ですね。

でも人の心理って、そういうところがありますよね。
あえて余裕を見せる事で自分を奮い立たせようとしたり、どこかで他人に何かを言いたいような気持ちがあったり…。
現実の犯罪でも、そうした破綻していく部分って必ずあるんだと思う。
ニュースでも発覚してから考えてみるとごくごく身近な人に犯行をほのめかすような話が出ていたりとか、そういう部分はきっとあって、それは人間の弱さなのかもしれません。



オーディオブック黒猫のサンプル


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