本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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ドラえもん[感動編]/藤子・F・不二雄
幼い頃に感動した物語は、飾らずに言えばドラえもんだったような気がします。大長編に限らず、原作シリーズにもホロリとくるような作品はたくさんちりばめられています。
国民的な子供向けアニメでありながら、時に切なく、時に悲しく、様々な物語を見せてくれたドラえもんの作品から[感動編]として、17編を収録したのがこの作品です。

今になって読み返してみると、子供の頃に感じたのとは別な感慨も出てきます。
僕も大人になったということでしょうか。

子供の頃に自分が感じた感想との対面ができる一冊でした。
今の僕は同じように感動できるのかなぁ。
それとも違うところに感動するようになっているのかなぁ。
なんだか自分との対面をするようで緊張します。

それぞれの物語、ネタバレ等は続き以降で。


ペロ!生きかえって
後期には設定から消えてしまったような気がするのですが、しずかちゃんの飼い犬が死んでしまったのでどうにか生きかえらせようという物語でした。
子供の頃にありがちなたらればを実現した作品ですね。
物語の最後で、お巡りさんが空を飛んでいるところに、芸の細かさを見つけるのでした。

ぞうとおじさん
こちらもたらればを実現させた物語です。
戦時中に処分されそうになった動物園の象をどうにか助けようと、地元のインドへ送り返すという物語でした。その象が恩返しか、自分を好いてくれていた人間を助ける…。人と動物の結びつきを描いたメイ作です。
この物語でインドで旅をしているのび郎おじさんが登場します。のび太のパパとあまり年齢が変わらないのび郎おじさんが戦時中の思い出を語るというのが、ドラえもんの歴史を感じます。

こいのぼり
家計が苦しくて鯉のぼりを買ってもらえない男の子に鯉のぼりを繁殖させてあげようという、今読むとめちゃくちゃな設定の物語です。
スネ夫の『こいのぼりもかってもらえない子は、あわれだよなあ』という台詞は、集合住宅が増えてきた現在の親たちにどのように響くのでしょうか。

台風のフー子
のび太が台風を卵から育てるという作品です。
……。
最後にのび太への愛情で消滅したフー子を、小さな風が舞う様子を見ながら思い出すのび太が少し大人びた表情を浮かべているのが印象的でした。
のび太がペットを飼うと長続きしない物の、名作が出るフラグだと思います。

さようなら、ドラえもん~帰ってきたドラえもん
前者が事実上のドラえもん最終回として作られた作品で、後者がそれを撤回するためにドラえもんが復帰した作品です。この二作が同時に読めるというだけで、この作品集を購入する意義があると思います。
未来へ帰らなければならなくなったドラえもんに心配をかけないために、道具に一切頼らずにジャイアンとの喧嘩へ挑むのび太の姿に感動した方も多いことでしょう。

ネコが会社を作ったよ
生き物をタイマーで動かす機械によって、野良猫たちに仕事を与え、自立して生きていく道を提案するという作品です。
新しいビジネスモデル…かな?
あまり感動する作品ではないような気もします。

ドロン葉
タヌキが人を化かすという言い伝えを実現させる機械で、冷遇されていた飼い犬を自由にしてあげるという作品です。
イヌ科で効果を出せるということで、ドラえもんはタヌキ、タヌキとよく呼ばれていますが、やはりこの機械を使いこなす事はできなかったようです。犬の忠誠心を描いた名作です。

タンポポ空を行く
植物の感情や言葉が分かるようになる道具で、のび太が一生懸命になって一本のタンポポを育てるという物語で、ドラえもんの中でも屈指の人気作として知られています。
なかなか飛び出せずにいた綿毛の子供に母親が語りかける姿に、親孝行の大切さを感じた子供たちも多かったのではないでしょうか。勇気を持って踏み出す事、それが大人への第一歩なんだとこの作品が教えてくれました。

ぼくをタスケロン
飲むと困っている人を助けずにはいられないという薬品が登場する物語です。
大量の宿題を抱えながら、この薬品の力で人助けに追われるのび太…しかし、最後の最後に薬の力ではなく、その努力を認めたしずかちゃんによって助けられるという、今になって読むとなかなか示唆的な作品だなぁという感じです。
いや、でも結局単に宿題を残してただけなんですけどね。

ココロコロン
人形の感情が判るという薬品を通して、捨てられた人形と持ち主との絆を考える一作です。
大量消費の世の中で、物とのつながりを大切にする事を再認識させられる作品に仕上がっています。
22世紀の便利な道具という設定ながら、とてもアナログな感情の大切さを感じさせられます。

うつしっぱなしミラー
うらなり君という少年と船で働く父親との絆をドラえもんの便利な道具で繋ぎ直すという作品です。きっと子供よりも、出張やら単身赴任やらで子供と離れている機会が多いお父さんたちの心に突き刺さる作品だったのではないでしょうか。今の携帯電話はこの作品に通じるところがあるのかもしれません。
便利な道具で人と人の距離を埋める。科学の理想ですね。

のら犬「イチ」の国
感動というよりも、しずかちゃんの家にのび太が行くと、そこで出来杉が新聞を読んでいるという衝撃的なシーンが描かれた作品です。

羽アリのゆくえ
先の『タンポポ空を行く』にも通じる、のび太の自然観察の物語です。
こちらはアリの様子を見ることが出きるものです。そういえば最近自家用でアリの巣を観察するキットが出ていますが一つの人生を見つめるということの大切さを感じる作品です。
飛び立った新しい子供たちを見たのび太も、自分自身も同じように大人になり、飛び立っていかなければ行かないときがくることを感じたことでしょう。

野生ペット小屋
群れからはぐれた象をのび太が育てる物語です。
やがて出会った象の母親に子供を返すのび太という感動の一作。

さらばキー坊
後に大長編ドラえもん『のび太と雲の王国』へとつながっていく、地球環境問題を考えた作品です。
のび太たちは『100年後の地球環境』を見てもらうことを条件に、植物型宇宙人の侵略を回避させます。
藤子・F・不二雄さんが地球環境の問題を、うまく子供たちに伝えようとした名作です。

酒の泳ぐ川
こちらも環境問題に関する作品。鮭と酒を引っ掛けただけとも言えますが。
でも確かに子供の頃にドラえもんの作品を通して地球環境について考えたという記憶はあります。大人の目から見るとバカらしく見えても、子供たちには子供たちに伝わるような表現で伝えていかなければいけません。
藤子・F・不二雄さんは漫画家という立場で、それを実現して見せたのでしょう。


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