本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

About Me

Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

最新入荷記事☆

本棚

カレンダー


07月 | 2017年08月 | 09月
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -


お勧め。


ポストで買取,eBook Off

年代別ブログ図鑑

皆様の感想文

トラックバック

ベストセラー

にほんブログ村 小説ブログ ミステリー・推理小説へ

忠義/芥川龍之介
忠義という言葉は日本人の美徳ですが、その在り方について何が忠義か?を考えさせられる作品が、芥川龍之介さんの『忠義』という作品です。

精神的に病んでしまった主に仕えた二人の家臣。
家の為には何か問題を起こさない内に隠居させてしまった方がいい。
この判断をしたとき、それぞれの家臣の『忠義』はどのように働き、どのような結果を残すのだろうか。
そんな二つの忠義を描いた作品で、一般に『板倉勝該事件』と呼ばれる実在の出来事をモデルにしている作品です。

□ 前島林右衛門の忠義
前島は本家からやってきた家老です。
彼にとっての忠義は、本家から来ているということもあって『家』を守ることでした。
今までこれといった失点のないままに続いてきた名家の名を汚すような事がないように、主を隠居させてしまわなければならない…。そう思い、主には内緒で養子を迎える準備を進めていた。
しかしこの事が主の耳に入ってしまい、彼は追い出されてしまうのだった…。

□ 田中宇左衛門の忠義
前島の後釜には乳人を勤めた田中が選ばれた。
彼は幼い頃から修理をよく知り、主が精神的に病んで癇癪を起こしたりする様子も子供の頃の無邪気さが今も抜けないようにさえ思えるような、とても心やさしい人でした。
そして精神的な病に対する考え方も、『家』に何かがあってはいけないというのではなく、大切な場で取り乱すようなことがあって『主』が罰せられるような事があってはよくないというものでした。
だからついに彼が本家の者ともめごとを起こしてしまい、隠居を言い渡すように命じられた時にも、最後にもう一度だけ『今生の望にただ一度、出仕したい』と、隠居との交換条件に登城を申し出た時にもその条件を飲んでしまった。
そして事件は起こってしまったのです。

前者は『主』を置いてけぼりで家への忠義を追求した為に失敗し、後者の場合には余りに『主』の気持ちを重視しすぎた為に登城を許し、事件を引き起こしてしまった。そして家は断絶、田中自身も縛り首となった。

何を持って忠義とするのか。
どのような忠義が正しいと言うのか…。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。












管理者にだけ表示を許可する


トラックバックURL:

ブログ内検索

amazonさんで探す

本の虫を管理する!

copyright 2007 本の虫、中毒日記 all rights reserved. powered by FC2ブログ.