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Fujisaki

Author:Fujisaki

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
日産自動車の逆襲 1章なぜ日産はトヨタに敗れたのか/徳大寺有恒
徳大寺有恒さんが経済学者ではなく、自動車評論家の立場で日産自動車が膨大な赤字を抱えるまでの経緯や今後の展望を語るという内容の本です。
出版時期はルノーの救済による子会社化が行われた時期です。
ルノーと日産の生産台数を合わせると四百万台を大きく超え、巷で言われていた『四百万台クラブ』(年間生産台数四百万台が自動車メーカーが生き残るデッドラインであるといわれていた)の仲間入りをしたのですが、この勢いは日産にとって逆襲の契機となるのでしょうか。
御大が見続けてきた日産の歩みから今後の展望を探ります。

第一章は『なぜ日産はトヨタに敗れたのか?』です。

 一九五五年体制
たまに目にする言葉で1955年体制といわれる言葉がありますが、これはトヨタと日産が本格的に乗用車の開発を始めた年だった事に由来します。
ここで登場したのがトヨタのオーナーカーとしてのクラウンとタクシー向けのマスターでした。
一方の日産はダットサン110型で迎え撃ち、タクシーの業界では中型タクシーのクラウン、小型タクシーのダットサンという図式が出来上がりました。(マスターはタクシーとして余りヒットしなかったそうです)

すみわけが出来ていたとは言えど、小型タクシーの方が需要は大きいのです。
この市場を狙って発表されたのがコロナ(ST10型)(現在のプレミオ)ですが、急遽仕上げただけにダットサンには打ち勝つ事が出来ませんでした。

 BC戦争
トヨタvs日産の図式を作った競争にBC戦争があります。
BCのBはブルーバードのBです。
日産がタクシー業界のみならずオーナーカーとしても大ヒットさせたブルーバード(310型)。
Cはコロナ(PT20型)です。
先述のダットサン対抗用として開発されたコロナの二代目モデルです。急遽作られた初代に対し、じっくりと開発された二代目は中身は勿論デザイン面でも革新的で今見てもスタイリッシュな印象の一台です。

この二台が販売台数で首位争いを演じ、この戦いは二代目ブルーバード(410型)、三代目コロナ(RT40型)までもつれ込み、そしてついに昭和40年にコロナがブルーバードを追い抜いたのです。
…この本を読むまで、てっきりCはカローラだと思っていました。
時代の変化とともに看板車種も変わっていくのですね。
ちなみにカローラは後で登場します。

 自動車に対する考え方の違い
BC戦争の勝敗を決した要因はその後も尾を引く問題のようです。
日産自動車は車のベーシックな部分にこだわっています。
コロナが装飾品や太いタイヤの採用など、判り易く目を惹く部分に力を入れていたのに対し、日産が反撃のために作った新型の三代目ブルーバード(510型)は全輪立懸架のシャシーを与えられ、乗り心地や直進安定性を重視した細いタイヤを装着していました。
これは走った際の快適性を比べると、明らかにコロナを凌駕した車でした。

しかし、結果はブルーバードが敗退したのです。車は性能だけで売れるわけではないのですね。

 CS戦争
BC戦争よりもつい最近まで競われていたCS戦争の方が日産vsトヨタという構図が判りやすいかもしれません。

CSのCはカローラ、今もトヨタの誇るベストセラーカーです。
そしてSはサニー。現在はティーダの名前で販売されている日産の看板車種の一つです。
この争いは上記の二社の考え方の違いがはっきりと出ている争いで、まず先に発売されたサニー(B10型)に対し、後発のカローラは1000CCのサニーに対し1100CCで発売、有名な『プラス100ccの余裕』というキャッチコピーでサニーを圧倒しました。
この次のモデルでも1200ccのサニーに対し、直後にモデルチェンジをするカローラは1400ccで登場しました。

ただし車の性能でサニーがカローラに劣っていたのか?というとそういうわけでもなく、初代サニーとカローラに対しては車の基本構造がサニーの方が上回っていた事や、エンジンは大きくてもそれほど性能に違いもなく重量が増したカローラの方が『ダルな感じの乗り味だった』としています。

 「販売のトヨタ」、「技術の日産」
社内で技術者が強かった日産と、販売を優先してきたトヨタ。
勝敗はどうやらここにありそうです。

良い車を作れば売れる。これは間違いないはずですが、やはり僕も含めて一般の人にとっては『よさそうに見えるものを買う』しかありません。モータースポーツを楽しむような方は別として、車を購入する際にはスペック表を見て軽く試乗して決める人が殆どで、設計図まで目を通すような方は余りいないでしょう。

これは御大が綴った日産のホンダ車へ対する評価(の予想)に現れています。
『うちのクルマとホンダのクルマをバラしてみろ』
中を見れば日産の方がしっかりしているという自負から来る言葉なのでしょう。
しかし残念ながらクルマを買うときに解体してまで比較する人は稀有です。
ハード重視でマーケティングを後手にまわしてしまったことがクラウンに対するセドリックを除けば常に先手を打ちながら、後出しでマーケットを奪われる結果になってしまったのではないか…。

ところでこの本の中で車評でトヨタ派に見られていることに対して、一言あります。
『(日産に厳しい評価を下す事に関して)それは本当にクルマが悪いからで、誉めるクルマはきちんと誉めている
御大、フォローなのかどうかよく判りませんっ!

この他、第一章では歴代の名車やプリンスとの合併など自動車ファンには楽しい話題が充実しているのでお勧めです。


テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学


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