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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由/稲泉 連
稲泉さんが書き上げた仕事に対する様々な考え方のレポートです。

著者である稲泉 連さんは自身が高校を中退して大検を受けて早稲田大学へ入学するという経験をまとめた僕の高校中退マニュアルでデビューされたノンフィクション作家です。
決してエリートではなく、だけど努力で這い上がっていく真摯な姿勢が好評です。

そんな稲泉 連さんが綴った同世代の仕事への気持ち…。
それが今作の『僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由』です。

登場する人物はそれぞれ自分、そして働くという事とそれぞれの考えや状況で向き合っています。
仕事を続けていく事でやりがいや成果を見出す人も居れば、スパッとエリートコースから降りて自分の夢に忠実に生きようとする人も居る。
引きこもりからの脱出を語る人も居れば、『働けない』大学生もいる。
そして働きながらも前向きになれない人も、勿論居る。

この本に登場するのは、僕にとっても近い世代です。
その為か、シチュエーションに多少の違いがあっても、共感できる部分が多かった。
なんとなく判るんですよね、社会って実際出て行く段になると自分たちが教えられていた事と違う回り方をしている。
社会はまだ旧態依然としすぎているのかもしれない。

この本で判るのは、それぞれの理由があること…ただそれだけです。

でもそれって実は凄く大切で、社会的に働かない人、この本が出た時にはまだそんな呼称がなかったかもしれないけど、『ニート』だなんだと言われていますが、そういう言葉が定着しすぎるとニートという言葉の持つイメージが先走りしていって、その中にある、まさにこの本で描かれているような個々の理由に対する意識が弱まっているような気がします。
また働いている人にも、やはり『理由』がある。
それは凄い事とは限らなくて、この本の中では働かない人にしても働く人にしてもそれぞれの考え方があるけれど、たとえば第六章に登場する『働くことは続けること』の方なんて、自分の可能性を否定せずにあきらめずに長く勤め続けることで、一度は転職したものの、現在の職場で欠かせない存在へと成長しています。
キャリアアップが良しとされるようなご時勢でも、こういう考え方だってあるだろうし、


働くという事が見えないとき。
働くという事が出来ないとき。
働くという事が判らないとき。


この一冊を手にとって見るといいかもしれません。
答えは無いかもしれないけど、ヒントが見つかるはずです。



テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌


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