本の虫、中毒日記

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Fujisaki

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陪審員はつらい/パーネル・ホール
日本でも裁判員制度が始まるという事なので、スタンリー・ヘイスティングシリーズより、アメリカにおける陪審員制度について詳しく記載されている『陪審員はつらい-JUROR』を手にとって見ました。
この本は勿論、普段は事故の調査をするという訴訟国家アメリカらしい仕事をしているスタンリー・ヘイスティングが事件に巻き込まれてまるで小説に出てくる探偵のように事件へ挑んでいく…という物語ですが、今回のスタンリーは陪審員へ選出されます。
スタンリー自身も選出は初めて…。この本から国は違えどこの制度を少し考えてみようと思いました。

ある日、スタンリーは陪審員へ選ばれます。
彼曰く『陪審義務を課せられた』。もう嫌さ加減爆発の表現です。
そこで彼は陪審義務の免除をしてもらおうと決めます。
というのも、陪審義務に応じてもその報酬はせいぜい日給12ドル程度。しかも一般のサラリーマンなら陪審義務の二週間の間は職場がいつもどおりに給料を支払い、その上に12ドル手に入るのですが、スタンリーのように個人事業主で、しかも自分が動き回る事で報酬を得ている人間にとっては、義務の間中ずっと日給12ドルになってしまうからです。
制度としてもこういう人は免除されるようになっているのでした。
しかしスタンリーは免除される事が出来ません。

彼は探偵になる前に役者の仕事をし、唯一の大きな仕事とも言える映画出演(SF超人ヘラクレス)を果たしていました。この映画でなんと一言の台詞を口にし、映画俳優組合に加入したのですが、今回はこれがネックとなります。
映画が再放送されるたびに、彼の元には40ドルから税金を引いた32ドル少々の収入が入ります。
その為に、彼は源泉徴収表を受け取り、制度上『雇用主(=映画製作会社)があり、個人事業主ではない』と判断されてしまうのです。

ちなみに同様に免除を求める人はやはり多いらしく、彼は二時間も待たされています。

こうして陪審義務を課せられた彼は、指定された日にあるビルの一室を訪れる。
そこに陪審員の候補者が集まり、新人が入ってい来る日(作中では月曜日と木曜日)には陪審員制度のあらましを説明した映画が流される模様です。
あらすじを読んだ感じでは12人の怒れる男をシンプルにしたような感じのようです。
候補者達はこうして選ばれるのを待ちますが、最悪の場合は選ばれないまま2週間を過ごすということもありうるそう。スタンリーがであった老人は適当な民事事件の陪審員に選ばれれば、2~3日で終わるからという理由でそれを望んでいました。
これは2~3日の裁判に付き合って、一週間。そしてもう次に選ばれる事は無い(という噂)という事だそうで、他にも陪審忌避に何度かぶつかれば二週間より早く開放されるなど、色々な運用のされ方があるようです。
ちなみに選ばれない場合は10時~16時が拘束時間です。スタンレーはこの空き時間を利用して仕事をしようとたくらみます。

さて陪審員の選出ですが円筒の中に名簿をいれ、それをくるくる回して適当に取り上げる。
そこで読み上げられた人が陪審員の候補として選出されます。
ここで選ばれたのは約50人。
初日は刑事事件だったのでここから12人の陪審員と交代要員の4人、計16人が選出される事になります。長い時間を費やして判事や検事、弁護士といった面々から質問を受ける。こうすることで公平な陪審員を選ぶのですね。
しかしこの日は結局司法取引で裁判自体がチャラ。
尚、民事は陪審員が6人、交代要員は2人
彼は最終的に民事事件の陪審員の交代要員に選ばれたのだった…。

アメリカではこのような感じで選出されるそうです。
スタンリーの反応や、そこで知り合った老人の反応を見る限り、どこの国でも選出される事は余り好意的に受け止められているようではありませんでした。陪審制度が日本よりずっと根付いているはずの国でこのような感じなのであれば、それも仕方ないですね。


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