本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

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ブラック・ピーター/シャーロック・ホームズの帰還 The Adventure of Black Peter
ワトソン曰く1895年はホームズが最も精神、肉体共に充実していた時期だそうです。
はっきりとしたデータは無いのですが、ホームズが40代前半ぐらいの時期ですね。ホームズは40代にして最盛期へ。

さてそんな折にホームズは何かの事件に取り掛かっていたようで、あるときには大きな槍を抱えて帰ってきた。
それがこの『ブラック・ピーター』の事件の解決の鍵となる調査だったようで、いつも通り周囲の目など気にすることなく調査に駆け回っていたようで、このときはアラーダイスの肉屋で吊り下げられた豚肉に猛然と槍を突き刺していたそうな。
しかもその時のコスチュームはシャツ一枚との事。

ホームズはその時の自分を『シャツ一枚の一人の紳士』と語っていますが、紳士じゃない、絶対無い
シドニー・パジェットにぜひ描いて欲しかったシーンですね

ワトソンもこの時期になるとホームズの奇行にも慣れてきた様子で、ホームズが槍を持って帰ってきて、どんな運動をしてきたか想像もつかないだろう?と聞かれると『想像してみようとも思わないよ』、更にワトソンにも吊るした豚肉を槍で突いてみないか?との提案には『いや、それは遠慮しよう』との返答。
うぉ、ケンモホロロだ!

ある田舎町で黒ピーターと呼ばれる非常に気性の荒い元船乗りが殺された。
アザラシと鯨の猟で成功を収めたかれは引退して、自宅の近くに船室と名づけた別宅を作って、普段はそこで寝泊りしていた。そして家族はめったにそこに立ち入ろうとしなかったが、ある日の昼過ぎ、異変を感じた家族がその小屋を覗いた時、既に彼は息絶えていた。
銛でその体を突き抜かれた凄惨な状態で―。

ホームズはこの事件を将来を有望視しているスタンリィ・ホプキンズと共に調べる事にした。
そして調査の最中、そっと船室へ忍び込んできた男が居た。
ホプキンズはその男を逮捕し、事件は終わった…かのように見えた。

しかしホームズはワトソンに告げた。
あの男には失望したよ

ネタバレ等は続き以降で。



勿論ホームズがあんな発言をしたからには犯人は別人です。
ホームズが犯人を船乗りで銛打ちだと推理した過程は、まぁ当時の船乗りの事情に明るくないとよく判らない部分もあるのですが、面白いなーと思ったのは、現場に残されていた煙草入れに刻まれていたイニシャルが、偶然にも被害者と犯人で同じだったという点です。
推理小説ではこういうイニシャルでそういう偶然同じだったという可能性は結構排除されがちですが、逆にその可能性を採用してみるというのは面白いものだなぁと思ったりしました。

他の見所としては、容疑者を取り押さえようとしたものの屈強な船乗り、しかも銛打ちである容疑者を抑えきれずにもみ合いになった際に取ったワトソンの行動が挙げられます。

私がピストルの冷たい重厚をこめかみに突きつけると

この行動を取った人、普段は医者をされています。

作品としては、帰還の中では久しぶりにホームズ空白時代前の雰囲気が残る読み応えのあるものでした。






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ぐうたらぅ
ホームズが肉屋にどう話をつけて槍突き刺しをさせてもらえたのか気になります! しかも、そんな朝食前の「運動」で食欲がわいたというんですからねぇ。
でも、さすがに黒ピーターが殺されても誰も悲しまない状況には気分がめいって、ワトソンと森を散歩したくなっちゃったんでしょうかね。
2010/09/05(日) 01:25:29 | URL | [ 編集]
Fujisaki
> ぐうたらぅさん
どういう理由でしょう。
味見とか、もしくは得意の賄賂で黙らせたとか(笑)。
肉屋君、突き刺させてくれたら1シリング弾むよ♪みたいな感じでしょうか。

森の散歩は…うーん、何でしょう。
変わり者同士、何かしら共感できる部分があったのかもしれませんねぇ…。
2010/09/09(木) 13:40:08 | URL | [ 編集]












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