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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
勘平の死(半七捕物帳3)/岡本綺堂
岡本綺堂さんの書く半七捕物帳は時代小説としては読みやすい感じを受けます。
それは基本的な設定として、明治に育った主人公に対して年老いた半七老人が自分の若かりし頃の事件を話して聞かせるというところに起因するのかもしれません。

しかしそんな半七捕物帳もやはり舞台は江戸時代。
この『勘平の死』のように、時代柄を感じさせる結末に至る作品もあります。

舞台は京橋の和泉屋。
この家のものは皆が芝居好きで、年末になると自分達が主催をして素人芝居を開催していた。
しかしこの年、その楽しいはずの舞台はとんでもない悲劇の舞台となってしまう。
忠臣蔵を演目の中で、早野勘平(萱野重実をモデルとする仮名手本忠臣蔵の登場人物。仇討ちをしたいという忠義の心と、仕官を勧めてくれた父親の気持ちに板ばさみになり、討ち入り前に切腹をして果てた赤穂浪士のメンバー)を演じていた和泉屋の若旦那は見せ場の切腹へ差し掛かった。
そこで力いっぱい自らの腹を割く演技をするはずだったのだが、鞘の中に本物の刀が仕込まれていたが為に、まさに萱野重実と同様に死に果ててしまったのである。

さて、半七はこの事件の捜査の依頼を受けるのだった…。

少し補足をすると、江戸時代はまだまだ忠臣蔵がおおっぴらに演じられていたわけではなく、あくまでも実在の話に似た物語である『仮名手本忠臣蔵』として演じられていました。登場人物の名前をもじったり、当時の人々の好きそうなエピソードを織り込んだりして作られた作品です。
ちなみに現在伝わる忠臣蔵にも史実とは異なる、仮名手本忠臣蔵で盛り込まれたエピソードが残されていたりもします。
娯楽が少ない時代だけにこうした芝居は好まれ、この和泉屋の素人芝居でも『女の白粉や油の匂いが咽(む)せるようによどんでいた』との事。
あー、あー、いつの時代でも変わらないのね。はい。

ネタバレ等は続き以降で。
物語は当初泉谷屋の奥さんを疑うような展開です。
依頼主は死んだ若旦那の本当の母親で、子供が出来ない和泉屋夫婦の為に自分の生んだ子供を二人の子供として預けていたのですが、夫婦の間に娘が出来た為に若旦那の存在疎ましく思った母親がやったのではないか…というものです。
あぁ、これぞ時代劇…!と思いきや、

実際には何の脈略も無くいきなり犯人を見抜く半七

この作品、本当に何の脈略もなくあやしーなーと思ったから鎌をかけてみたら犯人でしたというすさまじい展開です。岡本先生、半七のコンセプトは日本のシャーロック・ホームズ…ですよね?

しかし半七は自らの手柄にせずに、犯人を追い込むことで自殺に追いやります。その理由こそ、江戸時代の本質なのでしょう。
現在では絶対にない展開ではありますが、その辺りはぜひ手にとってお確かめ下さい。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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