本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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犯人/太宰 治
若い者の阿呆らしい色恋も、ばかにならぬと思い知る

冒頭、決して豊かではないものの愛し合う二人を描きながらも後半は人間の殺人にいたる生々しい心理、そしてその後の退廃的な心理状況を描いた太宰 治さんらしさにあふれるミステリー小説です。

冒頭がいきなり『僕はあなたを愛しています』だったので、思わず作者名を一度確認しなおしました。プウキシンからの引用ですが、ちょっとびっくり。

前半は本当に幸せそうな二人。
でも同じ太宰 治の作風が漂っているせいか、きっとこの二人も『桜桃』みたいになるんだろうなーと、妙にうがった見方をしてしました。

タイトルどおり、主人公は『犯人』になります。

『一緒に帰れるお家があったら、幸福ね』という、女性の小さな夢を描いた言葉に触発された主人公は、姉の旦那から部屋を貸してもいいと言われていたことを思い出して姉を訪ねていきます。
しかし姉は主人公の収入が安定していないことなどを理由にそれを断ってしまいます。
ちなみに共稼ぎでどうにか頑張ると語った主人公に浴びせた姉の言葉は『女にみつがせる顔かね。』。

あぁ、そりゃ殺すわ。

ネタバレ等は続き以降で。


実際、人を殺す時なんてこんなものなのかなぁ…と思います。
太宰 治さんにしても人を殺したことがあるわけでは無いでしょうが、抱えた不安、そしてそれを吹き飛ばそうとする心理状態、そして諦めから自ら死を選んでいく悲壮感。

太宰 治さんの自分達と同じではなく、かといって遠くも無く、半歩日常から踏み出したような人々の心理描写は凄みがある。

でも一番恐ろしいのは、姉を殺した事を悔やんで自殺をした弟の事を悲しんでなくがいる事であると思う。




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