本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

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線電車の射撃手/海野 十三
電車内で起こった連続射殺事件を取り扱った作品です。
この省線電車というのは、鉄道省・運輸通信省・運輸省という『省』が運営した鉄道の事で、後の国鉄のようなものです。

ある若い女性が、突然電車内で倒れた。
不審に思った乗客が起こそうとすると、その若い女性は銃殺されていた。
しかし銃声は誰も聞いていないという。
それでは電車の外から何者かが狙って撃ったのだろうか?

調査を進めていくうちに、ある屋敷の庭先に薬莢が転がっているのが見つかった。

そして事件現場にいた和服の女性赤星龍子を怪しいと調べるうちに、その目前で第二、第三の事件が起こってしまう。
しかも最後の被害者は怪しんでいた赤星龍子本人だった。
銃殺された場所は第一の事件と全く同じ…。
途方もない精度と威力を誇る謎の兵器が存在するというのだろうか。

物語の冒頭で新聞記者による事件関係者のインタビューが載せられているのが、ちょっと形式としては面白かったです。ここをよく読んでいると作品の進行の中で、ちょっと意味深な効果が得られる。もうこの時代にこういう演出があった事に驚いた。
また帆村荘六シリーズなのですが、当初は登場せずに事件の進行具合に痺れを切らした総監によって招聘されてようやく登場という役回りです。途中までスピンオフのような作品なのかと思いました。

ネタバレ等は続き以降で。


車外からの射撃を疑うというのは、ちょっと無理が多いよな~。と、帆村荘六シリーズ定番の楽しみ方が出来る作品です。

結局、トリックを抜き出せば耳の悪い赤星龍子を利用して、その隣で消音ピストルを使用したというものです。小さな音だった為に赤星龍子はその音に気づくことが出来なかった。
なので、疑われた女性がいるところで事件が起こるというトリックが完成します。

うーん、素晴らしいですね。

ちなみに赤星龍子が殺されたのは聴力が回復しかかっていて、事件に気づいてしまったからです。

うーん、素晴らしいですね。

そして帆村荘六が犯人をおびき出すために用いたのは、本当は死亡している赤星龍子を生きているように見せかけて病院へ運んでいき、回復の見込みがあるように見せかけた事です。
彼女は犯行に気づいているので、生かしておけないと思い、犯人はとどめをさしにやってくる…。

で、まんまと犯人はやってきてせっかく一撃のみで命を落としていた赤星龍子の遺体は『蜂の巣のように孔があき、その底の方から静かに真紅な血潮(ちしお)が湧きだしてくるのだった。』という悲惨な有様に。
遺族の感情からすると非常に微妙な事件の終焉だったのでした…。




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