本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

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巌流島/直木三十五(仇討二十一話)
直木三十五さんといえば仇討小説の名手。
そんな直木さんの仇討小説を二十一話集めたのが、そのままのタイトルで『仇討二十一話』です。
その中から巌流島での宮本武蔵と佐々木小次郎の戦いを描いた『巌流島』を開いてみました。

この作品でまず印象的なのは、佐々木小次郎との戦いの詳細を描くことよりも、過去の武人などの言葉などを用いて二人の戦いを内面から、哲学的に分析しているところです。
たとえば武蔵が佐々木小次郎との戦いに際して削った櫂を用いたのも、柳生宗矩、伊藤一刀斎が「勝負は五分か一寸の内にあり」として、ほんの僅かな差で勝敗が決すると考えていた事になぞらえたもので、佐々木小次郎の愛用の刀、『物干し竿』が三尺二寸五分と武蔵のそれよりも幾分か長かった為に四尺一寸八分という更に長い木刀を自作したのでした。

さてこの佐々木小次郎との戦いで謎になっているのが、佐々木小次郎はこの戦いで死んだのか?という点で、一般的には死んだとされているようですが、生きていたという説もあり、直木三十五さんはこの戦いでわき腹の骨を砕かれ、鼻と口から鮮血が流れ出たとしていますが、武蔵はその小次郎の息と瞳孔を確認したものの、その結果に関しては記載されず、その場を立ち去ってしまいます。
ただし後に二人の戦いに関する批評として『止めを刺さなかった』という言葉が見受けられるので、少なくとも武蔵が呼吸を確認した時点では佐々木小次郎は生きていたようですが、その批評に対する答えとして武蔵が、勝負は決しているので『もし止めをささずに生返ったらそれこそ嬉しい話ではないか』としている事から、危険な状態であったことは想像できます。

ちなみにその後、蘇生したのかどうかの記載はありません。

遅れてきた武蔵に怒り、鞘を投げて向い受けた小次郎に「小次郎、試合はその方の敗じや」と告げるなど、名シーンもバッチリ収録されていますが、やはりこの作品の一番の見所は武蔵を内面から分析した部分でしょう。



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