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Fujisaki

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
麻雀殺人事件/海野十三
海野十三さんの人気シリーズ探偵・帆村荘六。
wikipediaで見るまで気づかなかったのですが、名前の由来はシャーロック・ホームズ。
言われてみればちょっともじってる?

ちょっとSFチックなシリーズで、無理のある事件解決に定評のあるシリーズです。
今回の事件は帆村荘六の目の前で犯行が行われ、更にはその犯人を目の前にしながら一切手出しが出来なかったという、彼にとっては『大失態』という言葉で表現される事件でした。
『今夜は思う存分闘わしてみようと思った』と気合満々の帆村荘六が向かった先はいわゆる雀荘。
久しぶりの非番を存分に楽しもうと意気込んで特別室の席が空くのを待ってさっそく参戦したのだが、隣のグループの席で異変があった。
まず一人の女性が体調を崩し、それに続いてある男性が頭が痛いといって席を外してしまったのだ。

帆村荘六はその一つ空席になってしまった席がやけに気になっていたのだが、『浅間(あさま)しい探偵という職業意識である』と断じて、勝負に没頭していったのだった。

そして勝負の成績にちょっといい気分になった帆村荘六は帰る前に体調を崩した松山という男がまだ寝ていると聞き、その様子を見にいった。

そして、彼は自分の浅ましい探偵という職業意識が外れていなかったことを知る。
松山は中毒死で事切れていたのだから―。
彼が麻雀に熱中している目の前で、殺人事件が起こっていたのである。

ネタバレ等は続き以降で。


無理があるといわれる帆村荘六シリーズとしては結構まともな作品になるんじゃないか?と思います。
まぁ最後の最後、物語を解決するのがハッタリというのは、少し寂しいような気もするのですが事件の概要を解説すると以下のようになります。

犯人は被害者の松山が麻雀の牌の一部分を強く押す癖を知っていたので、被害者の指先に小さな傷を作り、毒を塗った牌を握らせれば良かったのである。
そしてその毒が付着した脱脂綿を捨てようとした人物がいる…。

この辺りだけを見ればそこそこな推理小説ですが、女性が脱脂綿を持っている事、同席していた教授がその脱脂綿を盗み取ること、更にそれが奪われること―。
詳しくは実際に読んでもらうとして、この物語がかなり偶然に助けられた犯行であることは否定できません。

あぁ、やっぱり無理があるな(笑)。

でもそれを楽しむのも一つの読み方。帆村荘六を楽しむなら、そんなところに目くじらを立てるよりも『そう来たか!』とニヤニヤしていたいものです。
帆村荘六、ちょっと変わった読書をしたい方へお勧めの一冊です。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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