本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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消えた臨急/コナン・ドイル
ホームズのような人物が登場するということでホームズシリーズの外典として挙げられる事も多い、ドイルのホームズ物ではない推理小説です。

ロンドンを訪れていたカラタールという人物は急にパリへ戻らなければならなかったのだが、急行に乗り遅れてしまった。
『問題はお金ではなく、時間が全てなんだ』と語った彼は、臨時急行列車を用意してパリへ急いで帰る事を決めた。
そしてその急行は先に走る列車と問題がないことを確認するとすぐに二両の客車をつけた臨急は発車できる手はずが整い、二名の客を乗せて走り出したのだった。

本文中に説明がありますが、二両用意されているのは一両目が振動を少なくする目的なんだそうです。ドイルってホームズ物語でも速度の計算をして見せたりしていますが、意外と列車マニアだったのでしょうか。
ちなみに費用は1マイル5シリングで、支払総額50ポンド5シリング。手配も45分以内という事で、なかなかのサービスだといえそうです。

さてパリへ向けて走り始めた臨急ですが、6時15分を過ぎた頃にマンチェスターの駅から臨急の列車が通過してこないという連絡が入るのです。そこで調べなおしてみると、ケニヨン駅を17時20分に通過した臨急は、次の駅であるバートン・モスに到着していないのです。
この両駅間には支線はなく、本線を走っていかなければならないはずだった。
しかし一緒の本線を走っているはずの短距離列車は事故などの異変を確認できていない。
必死の調査で見つかったのは走行中の機関車より墜落して死亡したと見られる機関手の死体だけだった。

そう、臨時急行列車はその車両と4名の人間を乗せたまま忽然とその姿を消してしまったのだ―。

ネタバレ等は続き以降で。


思い切りネタバレをすると、炭鉱への引込み線を加工する事で道を外れたというものです。
ただその間に登場する失踪していた車掌から妻へのアメリカへ来て欲しいという手紙など、結構ミステリーとしては面白い内容、進展だと思います。

ただ探偵役がいないのが、ちょっとさびしいかな。
ホームズ物でこれを読めたら―!という気持ちがあるのは僕がシャーロッキアンだからでしょうか。

結局この事件が解決…というよりは全貌が明らかになるのは実業家を殺した罪で死刑宣告されていたレルナークという死刑囚がその犯行を口にした…というもので、ホームズ物の長編ではおなじみの犯人の独白のような感じの展開です。

結構殺人の方法が残酷といえば残酷ですが、当時だからこそ作れたトリック。
僕はホームズ物以外のドイルの作品には殆ど触れずに今まで来てしまっているのですが、今回こうしてじっくり読んでいて、作家としてのコナン・ドイルの手腕を改めて再認識するに至りました。

※『消えた臨急』は現在ドイル傑作集 1 改版 ミステリー編 (新潮文庫)で読めます。



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ぐうたらぅ
わぁ、ちょうど私も『ドイル傑作集1』を読んでブログに感想を書きたいなーと思っているところです。探偵役がいないのはどうしてでしょうね。ホームズ以外の探偵を生み出すのが難しかったのか、探偵なしのミステリーを書きたかったのでしょうかね?
2008/07/18(金) 00:49:58 | URL | [ 編集]
藤崎@tontonme
こんにちはです。
あえて探偵役を置かないのは不思議な気がしますね。
でもルブランのように何を書いてもルパンにされるという、そういうことを懸念したのかもですね。
これはこれで面白いのですが、やはりワトソンの語りが欲しいところです(^-^)
2008/07/18(金) 14:45:08 | URL | [ 編集]












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