本の虫、中毒日記

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Fujisaki

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珍客到来/アガサ・クリスティ(おしどり探偵)
さっきもいったように、ねぇ、あんた、ほんとうに古典を読むべきだぜ

トミー&タペンス夫婦が様々な探偵のやり方で事件に挑む『おしどり探偵』。
今回演じるのはオークウッド家の兄弟
ちなみにトミーがデズモンド、タペンスはフランシスです。


さていつもどおり楽しく過ごしていたトミー&タペンス夫婦の下へ青い手紙が届いた。
実はこれこそがトミー&タペンス夫婦に探偵事務所を告ぐことを勧めた局長が彼らに伝えていたもので、イギリスへ亡命してきた妻を捜すハム職人からの手紙で、ロシアの切手をはがすと16の番号が打ってある…というものでした。
その16の番号があるかないか…そんな話をしている時、不意に依頼人が立ち聞きしていることに気づいた。

依頼人は医者で、最近急患だというでたらめの電話で呼び出され、そして戻ってきてみると部屋の資料が動かされた形跡があるということが二度続いていたという。
依頼人はアルカロイドの研究をしており、その研究成果を狙っているのではないか?と思い、三度目…今度は遠方に療養へ行かせた患者の診療を求めるようなでんぽいyが届いているので、行ったように見せかけて、家を探そうとしている犯人を捕まえたい…という内容の依頼を持ってきていた。

これに対するタペンスの感想は『えび足』。
依頼人の男が何度も青い手紙に目をやったことや、依頼内容の怪しさに罠と決め込んだ。
そしてトミーは『目を開けて罠にかかる』といい、あえて相手の求めるように自宅へ行こうとするのだが、その時訪れたマリオット警部の友人を名乗るディムチャーチという警部がそれを止める。

依頼人の狙いは手紙であり、彼らが事務所を空けた隙に…まるで依頼人が相談していた内容に沿うように手紙を奪い取ろうとしているもので、彼らはその現場を押さえるために事務所にとどまるべきだというものだった。

ちなみにこのとき、普通どおりに事務所から帰る役割を負ったのは
辛辣で激しい議論に降伏したタペンス。
尚、捨て台詞は『いつかは仕返ししてやるわよ』。もはや夫婦とは思えない恐ろしい捨て台詞でした。

ネタバレ等は続き以降で。


もうこの辺りになるとトミーが好む『古典』に、トミー自身もなっているんだなぁと思います。
実はディムチャーチ警部こそが犯人であり、一人になったところをトミーが襲われてしまう…というものですが、実はトミーの確信犯?
青い手紙はタペンスへ預けていたのです。

そしてディムチャーチからタペンスへ手紙を持ってくるように伝える文章を書くことを強要された際に、『フランシス』と名乗り、暗にオークウッド家の兄弟を演じようと決め合った会話から異常事態を知らせています。
ちなみにたまたまタペンスがフランシスという人に送るために用意していた名前の刻まれた煙草入れがあったので、このときの偽名は全く疑われることなく進んだのでした…。

この辺りの流れは結構ご都合主義というか、出来すぎな感じがありますが、何気ないように見える一つ一つの会話を無駄にせずに事件に絡めてくるのは、さすがの上手さです。




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