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Fujisaki

Author:Fujisaki

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
盗まれた葉巻入れ/ブレット・ハート(シャーロック・ホームズの災難 上)
探偵:ヘムロック・ジョーンズ

ブレット・ハートという人は『濃縮小説集』というパロディ集を出している方で、エラリィ・クィーンに『一筋縄では行かないパロディ作家』と評価されています。
確かにキャラクターの持ち味や個性を壊さずに誇張して展開していく作品には、シャーロック・ホームズの正典では決してない展開…しかし、他のパロディ作品と比べて大きな違和感を感じないという不思議な魅力があります。

たとえばこの作品で、ワトソン役の『わたし』はホームズの足元に這い蹲り、その靴を抱きしめるような生活をしており、結果として診察を放り出すような形になったために自らの患者を急激に減らしてしまっています。
もちろん本家ではこのようなことはないものの、ホームズの事件に帯同するたびに隣の医者に患者を預けてしまうワトソンに、同様の心配をした人も多いはず。ブレット・ハートの器用さは、その辺りの読者の感情をうまくさらっていることにあるような気がします。

さてこの作品で、探偵役のヘムロック・ジョーンズ自身が盗難事件の被害にあっています。
盗まれたのはトルコ大使から事件解決の際に貰ったダイヤモンドがちりばめられていた葉巻入れだった。もちろんジョーンズは自分自身の手で事件を解決することを宣言した。
そしてジョーンズは『わたし』に調査の指針を尋ねた。そして彼を部屋に残して調査へ出て、戻ってきた際には眠っているのを起こそうともせずに見守り、彼がコートを着るのを手伝い、最後に抱擁をして送り出したのだった…。
そして、それから数日がたったある日、ジョーンズから夜に面会を求める手紙が舞い込んだ。
しかし、その面会は『ヘムロック・ジョーンズとも永の別れになろうとは!』という結果になってしまう。

事件の驚くべき展開とは…?

ネタバレ等は続き以降で。


この事件、なんとワトソン役が濡れ衣を着せられるというとんでもない展開で終わります。
呼び出された『私』に、ジョーンズは『葉巻入れをよこせ』と言いつける。

そして先日、『私』とした会話や行動、服についていたアザラシの毛(実はワトソン役の散髪した髪の毛)などを証拠に追い詰めていくのだった。
そしてホームズが彼のコートを着せるのを手伝ったのも、『葉巻入れやそのほかの盗品を身につけているんじゃないかと思って君を抱擁した』という、念の入りようです。
パロディ小説だからこそ笑えるものの、隙なく徹底しているジョーンズの理論はなかなかのもの。
この二人のモデルがホームズとワトソンでなければ、事件として成立していたとしても疑いの余地はない…!?

ちなみにこの事件には妙な落とし穴があります。
いつもの引き出しから葉巻入れがなくなったのにもかかわらず、ジョーンズはそこを探そうとしていません。そんな凡人的なやり方は『僕のやり方ではないんだ』。

そして焦った『わたし』が引き出しをよく調べて、引っかかっていた葉巻入れを見つけ出した時にも『いよいよ君を見損なったよ』との展開。
あぁ、もうワトソン役が犯人と決め込んだ瞬間から全ての動きは彼が犯人であることに結び付けられていくんだ…!と、気づいたら、もう一度最初から読み直してみましょう。

ブレット・ハートさん、巧すぎです。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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