本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

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ジェイムズ・フィリモア氏の失踪/エラリー・クィーン(シャーロック・ホームズの災難 上)
『シャーロック・ホームズの災難』の編者であるエラリー・クイーンも作品を提出しています。
それがこの『ジェイムズ・フィリモア氏の失踪』です。

他の贋作ホームズの作品群に引けを取らないマニアックぶりを披露しているこの作品は、エラリー・クイーンがホームズを操るという形ではなく、ホームズの正典中に出てくる、いわゆる『語られざる事件』を題材にしています。
探偵はもちろんエラリー・クィーンの分身ともいえるエラリー・クィーン&クイーン警視のコンビです。

ちなみに扱っている事件はシャーロック・ホームズの事件簿へ登場する『ソア橋』で触れられたジェイムズ・フィリモア氏の不可解な失踪に関連するものです。(この事件に関しては正典やジューン・トムスンのパスティーシュを参考あれ!)

物語は演劇の台本のような形式で描かれています。

病気でダウンしているクィーンの下へ父親の警視がやってきて、投資の詐欺を働いているリトル・ジムことジェイムズ・フィリモアの逮捕が近いことを告げる。
ようやく一件落着というのがうれしいらしく、その態度が病床から見ていて気に入らなかったのか、エラリーは見送った後に『くたばれ……おやじ!』と、とんでもない悪態をついています。

しかし逮捕直前、家の周りを包囲して構えているその瞬間に、一度空模様を気にして家へ引き返したリトル・ジムは二度と彼らの前に姿を現さなかったのである!
事の異常さに気付いた彼らは慌てて室内を捜索するも、リトル・ジムを見つけることが出来ない。
ちなみにリトル・ジムという名称は、犯人の身長が低い事から。
そのコンプレックスゆえか、従僕は非常に長身で、『非常に背の高い者以外はお雇い入れになりません』lとの事。中途半端に自分より高いのは目立つから嫌なのでしょうか…。
そして外面的な特徴してヒゲを伸ばしているのも、『きっとそれで大きくなったようなえらそうに成った気がしていらっしゃるんじゃないでしょうか』との事。
リトル・ジム、良いヤツなんじゃないか。
かいがいしいじゃじゃねぇか…。

なかなか犯人が見つからないので、警視は一旦帰宅してエラリーの意見を参考しようとする。
そして再捜索すべきポイントをいくつか挙げ、今度は病気に臥したエラリーの世話をしていたニッキーをつれて現場へと戻るが、それでもなかなか見つからない。

ちなみに後半、ニッキーのボケが良い味になっています。
小男であることから、冷蔵庫の中の調査も依頼したのだが、ニッキーの返答は『おいしいものがいっぱいです』。
こりゃ、見つからんですわ。

こんなドタバタ劇な感じで物語が進んでいきます。
ラストは、やはりさすがエラリー・クイーン。
リトル・ジムの身体的な特徴を上手く用いて綺麗に纏め上げています。
じっくり本を読む人ほど騙される…。
エラリー・クイーンから読者への軽い挑戦状です。

ちなみにこの事件の解決に登場するリトル・ジムはホームズが取り逃がした先述の事件の孫に当たる人物という設定になっており、この事件の解決の内容こそが、実はホームズの語られざる事件の真相とも同じではないでしょうか?と、意見を求めて詳細を手紙にして送ったというものです。
そして意見の返送と共に、近影を求めている…!

どうやらエラリー・クィーンは『ホームズはまだ生きている』説を採っているようです。



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