本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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洗濯ひもの冒険/キャロリン・ウェルズ(シャーロック・ホームズの災難 上)
キャロリン・ウェルズが描いたシャーロック・ホームズのパロディです。
原題のThe Adventure of the Clothes-Lineは思わずニヤリとさせられるタイトルですが、内容は更にニヤニヤさせられるようなものになっています。

まず設定としていつもの下宿からは大きく離れて、ある名探偵協会の会長としてホームズが登場します。
そしてその下に集うのもルパンに思考機械、イギリスの泥棒紳士ラッフルズ、ヴィドックといった名探偵たちばかり。
そう、この洗濯ひもの冒険はホームズのみならず、世界中の探偵を一堂に集めたパロディなのです。

ホームズが探偵たちへ提示した一つの怪事件。
ある軽侮が高架鉄道に乗っている際に見かけたという不思議な風景…それは安アパートの棟から棟へ張られた洗濯ひもを伝って苦しげな表情を浮かべた美女が移動しようとしていたというものだった。
そして地上へ残された一つの足跡…。これはスリッパを落としたものらしかったが、そのサイズは彼女が履くには小さすぎるサイズのものだった。

ホームズが事件の説明をしている間にも名探偵たちからはいくつもの質問が飛ぶ。
思考機械ことドゥーゼン教授からは洗濯機でも考えそうな質問が、ルコックの質問はホームズに『だからどうしたというのかね?』と突っ込みを受け…。
なるほど、単体だと個性豊かで思慮深く感じる名探偵たちもこうやって揃うと実にやかましい。

ホームズはこの事件に検証がかかっていることをつげ、各自一週間の期間で調査を進めてくるようにと告げる。

実はこの物語、非常に短く調査の過程などは一切すっ飛ばしていきなり一週間後に飛びます。
そこで各自の推理を自信満々に持ち寄るのだが…思いもよらぬ結論に、誰もがあっけに取られるはずです。

この作品は長いものの、どことなく示唆的というか興味深い内容でした。
各自が自分たちの得意とする方面から物を考え、(幾分か悪ふざけなパロディ気味ではあるものの)それぞれの結論を導き出す。
探偵小説というのは、事件ありきではなく、探偵ありきで…たとえばキャサリンは京都の風雅に関連したトリックを、十津川警部は乗り物のトリックを、浅見光彦は風土に関連したトリックを事件から見出していくように、たとえ同じ起点からスタートしたとしても、行き着く結論は異なる終点になるものです。
この作品はそんな傾向を面白おかしく描いているようにも感じます。

さて、名探偵たちの中に隠れてひっそり登場しているのがわれらがワトソン。
すばらしい、ホームズ君。最高だよ
ただ、この一言を言うためだけに。
(ちなみに三回言って、そのうちの一回は出かけなければならなかったので蓄音機で流しています。名探偵をその気にさせるのも助手の仕事…!?)



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