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Fujisaki

Author:Fujisaki

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頭文字D ドリドリドライバーズテキスト 公式ガイドブック
実際に公道ではああいうことができないからこそ、マンガの中で拓海がやっているって考えてくれたらいいな』(しげの秀一)

人気漫画、頭文字Dの公式ガイドブックです。
扱うものが車というものだから、ガイドブックの多いマンガですが、これは1996年時点でのガイドブック…プロジェクトDへ移行する前、車もみんなノーマルの面影を残していた時期のガイドブックです。
時系列でも、大体このあたりまでがリアルタイムのはずです。(登場する車とストーリーの時系列)
頭文字Dファンの中でも第一部までが好きというファンも多いので、そういった方にはこの本がお勧めです。

内容はマンガに出てくる人物や車などの記録、主人公である藤原拓海の運転技術、そして著者のしげの秀一さんや現実世界でドリキンの名をほしいままにするレーサー、土屋圭一さん両名のインタビューで、インタビュアーは清水草一さんが勤められています。
写真がみんな若いぞー

著者であるしげの秀一さんのインタビューで興味深かったのは、ご自身もスプリンタートレノGTアペックス3ドアハッチバックで白と黒のパンダのAE86型…まさに藤原拓海が乗り回すトレノと同じ車のオーナーだったということです。
そしてこれを買ったのは著者の代表作のひとつ、バイクをモチーフにした『バリバリ伝説』の印税が入ったからだそうで、ほかにもFD型のRX-7(黄色!)も持っているそうです。
この車で峠を攻めまくっていた経験が、後に頭文字Dへつながったのです。

ただしドリフトに関してはそれほどうまくいかなかったようで、冒頭で紹介した台詞にもあるように、こうできれば…という理想を投影したのが藤原拓海の運転技術です。
もちろん自らの経験も多く盛り込まれているようで溝落としは著者が実際にやっていた技術であり、様々な要点を自らの経験に基づいて描いているために『アシスタントに託すパーセンテージがどんどん少なくなってる』ともぼやいています。
ちなみにこのインタビューで頭文字DのDはドリフトのDだと断言しています。
…あれ、なんか原作では意味深にしてたけどな(笑)。今後どういった意味が付与されるのか要注目です。

ほか、ドリフトを取り扱ったマンガだけにドリフトに必要な基本的な技術も紹介されています。
マンガの中で拓海がドリフトでサイドブレーキを使う、使わないで不思議そうにしている場面がありましたが、彼がするドリフトはサイドブレーキを使わないブレーキングドリフトです。
ブレーキで加重をフロントへ移し、その状態でステアリングを切るのでお尻が流れる…サイドブレーキで強制的にリアをロックさせるのとはまったく違うドリフトの仕方です。
またドリフトの基本、ヒール&トゥのやり方も原作のイラストがついていて分かり易いです。(シフトダウンを滑らかに行うために、ブレーキを爪先-トゥで踏みながら、エンジンの回転数をあげる目的で同じ足の踵-トゥでアクセルを煽る技術。コーナーを抜けて加速する時のためにあらかじめシフトダウンをする際に用いられる)

この本の中で池谷浩一郎が当時の走り屋が愛用する車を紹介していますが、そのラインナップに古きよき時代だなーと思わず感嘆。
シルビアのS13,14にR32、33スカイラインGT-R、シビックEG6、スープラ、RX-7のFC,FD、そしてユーノスロードスター…。
ここで紹介されている車種もGT-Rがスカイラインの冠を外して復活した以外は、2008年1月現在、シルビア、スープラ、RX-7が生産中止、シビック、ロードスターが3ナンバー化と、ずいぶん変わり果ててしまいました。
ちなみに池谷浩一郎はシルビアS14スカイラインR33に対して『デブ』という表現を用いていますが、さてはて、現行の日産GT-Rを見たらどういうことやら…。(注:S14、R33共に先代車両に比べて大型化しており、共に余り評判は芳しくなかった)

さて1996年の段階でもすでに走り屋愛用の車としては紹介されなかったハチロクですが、特別に枠を設けて発売当時の記事が紹介されています。藤原とうふ店の社用車になっているトレノは当時の価格で156万円です。
武内 樹が購入した85型は人気を博したハチロクの女性仕様として作られた、気軽に楽しむためにパワーダウンして発売された車です。

…と、こんな感じのファン垂涎の情報が詰まった一冊です。
まだまだ拓海となつきのデートコース、秋菜(榛名)の峠のクリアーの仕方などなどさまざまな内容です。

群馬に行きたくなりました。


テーマ:マンガ - ジャンル:本・雑誌


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