本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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子どもと自然/河合雅雄
家族を持った霊長類、それがヒトである

平たく言えば若者の教育についてを考え直す本ですが、特徴的なのは人の子どもの教育へ比較対照として持ち出されるのは『サル』なのです。
こう書いてしまうとバカにされているように思いますが、サルとは人間を生んだ素地。そのサルの特性を知ることは、人間の根底にある特性に触れる事なのです。
たとえば本書で触れられている実例から言えば、スキンシップの重要性が挙げられます。
このスキンシップというものが重要視されるようになったのはアメリカの発達心理学者H・ハーロウさんによるアカゲザルを用いた心理実験で実証された為です。

このようにサルと人間とは近い存在であるだけに、根底にある心理面ではかなり共通するものを持っています。なので例えばサルの子育てやしつけを知ることは人間のそれの起源を知る事にもなるのです。
サルに例えられるのは非常に微妙な気分になるのですが、なるほど知れば知るほどそれが事実だという事に気付かされます。

ちなみにこの本でいちばん驚愕したのはサルのグルーミング行為についての記述でした。
僕たちが普段『ノミ取り』と呼ぶ毛繕いの行為ですが、これはノミ取りではないそうです。理由はサル類にはノミがつかないからなのだそうです。
そして驚愕の事実…『霊長類でノミがつくのは人間だけである』。
ま、マジッすか!?
恐るべき事実です。

そして、最後にもう一つこんなエピソードを紹介します。
ある島に住むサルの群れのお話です。
この群れには名君の誉れの高いリーダーがいましたが、彼は他のサルたちがするようなイモを洗う行為や、海で泳ぐという行為を全くしません。
これは彼が若い頃にはそんな習慣が無かったからです。
段々と島に人がくるようになり、エサを貰うようになる。
そうすると海にエサが落ちてしまう事もある。
そんなとき、海を泳ぐことを知らない年を重ねたサルはそのエサを諦めてしまう。
しかし一方で若いサルは海が危ないという認識を持たないので餌を拾いに海に入る。そしてイモを洗って食べれば美味しいということや、海水浴の気持ちよさを知る。

どこの世界でも、新しい時代を作るのは新しい世代です。
僕たちはせいぜいその邪魔にならないように、少しの伝統と冒険心のすばらしさを教えて行く事が出来れば…と思います。



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