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Author:Fujisaki
 基本はシャーロッキアン。 でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。
紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。
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| 日本一心のこもった恋文/秋田県二ツ井町=編 |
『毎日会っているんだから「口で言えよ」とあなたは言うでしょう。 でも私だってたまにはロマンチックな夢見る少女に戻って、手紙を書きたいとおもうときもあるのです。』
2006年に能代市と合併した二ツ井町で行われたきみまち恋文全国コンテスト。 この本はその第一回で集められた恋文を収録したものです。 審査員には内館真紀子さん、佐藤嘉尚さん、島森路子さん、白鳥邦夫さん、西木正明さんとそうそうたる面子が揃っていますが、この対象の目指すところは恋愛の文学を募集するのではなく、飽く迄も恋文を募集するというものです。
年齢も千差万別なら、シチュエーションも千差万別。 片思いをする相手への恋文ばかりが恋文ではなく、この一冊の中には沢山の形の恋文が収録されています。例えば『きみまち恋文大賞』に選出された柳原タケさんの恋文はタイトルからそのまま『天国のあなたへ』です。 三十二歳でお亡くなりになった旦那さんとの別れは戦争の為―。 一緒に居られたのは束の間だったと綴られています。 そして悲しい離別から半世紀が過ぎて、柳原さんはまるで乙女のようにその気持ちを綴ります。 『もう一度あなたの腕に抱かれ、ねむりたいものです。力いっぱい抱き締めて絶対はなさないで下さいね』
あぁ、この人も恋愛現役なんだなぁ。 恋文を書こうとペンを手に取ったとき、誰もが恋愛現役になれるんだという事をこの一冊は教えてくれます。
他にもいろいろな恋文があります。 同じように亡くなった想い人や家族へ贈る恋文。 別れてしまった人、教え子などに贈る恋文。 背中しか知らない人への恋文。 そして既に一緒に居る夫婦同士で贈る恋文…。
色々な恋文の形があります。 一つだけ言えるのは、年を重ねている人も、まだまだこれから色々な恋愛をしようとしている人も、楽しそうだなー!ということ。 なんだか書いている人のワクワクやドキドキが伝わってくる。 上手く言えないけれど、少し優しい気持ちになれる本。
この本に納められている全ての人の恋が実る事を、心から応援しています。
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