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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
空き家の冒険/シャーロック・ホームズの復活 -The Adventure of the Empty House
『最後の冒険』でモリアーティ教授と共に滝つぼの中に消えたシャーロック・ホームズ。
ワトソンはホームズの死後、その損失の大きさを感じながらも、様々な事件に目を光らせてホームズのやり方を借用して解決しようと試みていた。
そんな彼が最近いちばん興味を惹かれた事件―それは、ロナルド・アデア卿の殺人事件だった。
トランプ好きのロナルド・アデアはその日もトランプをたしなんで帰ってきた。
堅実なプレイヤーだった彼は大きな負けをすることはなく、勝利を重ねていた。死の数週間前にはクラブの常連として顔見知りだったモラン大佐とペアで大きな勝利を手にしていた程だった。
そんな彼が、密室の状況下で、頭を撃ちぬかれた死体となって見つかった。
机の上にお金が積まれて幾つかの山を作られており、トランプの勝敗の計算をしていたようだった。

この事件に興味を惹かれたワトソンは亡き友の言葉を思い出し、現場を見に向かった。
そこでワトソンはある老人にぶつかって持っていた本を落としてしまった。
ちなみにここでワトソンはすぐに詫びたのだが、老人が無愛想に立ち去ってしまったのが気に入らなかったのか むさくるしい老人だの、貧しい愛書家だのと相変わらず毒の効いた表現をしています。

しかし家に帰ってみると老人が尋ねてきたのだ。
先ほどの非礼を謝りに後を追ってきたのだ。

近所で本屋を営んでいるという老人は、ワトソンの書斎の本棚について語り始めた。
そして彼が本棚の隙間を指摘されて振り返って、顔を戻したとき―。

老人は消え、そこにはシャーロック・ホームズが笑いかけていたのだ。

ネタバレ等は続き以降で。


こんな事は生まれてこのかた初めての経験だと語ったワトソン。生涯初の失神は親友の手によるものでした。

ホームズはこの手のいたずらでワトソンをよく驚かしていますが、今回はさすがに度が過ぎたと反省したのか、『君が、こんなにショックを受けるとは思わなかったよ』と、素直に反省の弁を述べています。

滝つぼの中に落ちたのはモリアーティ教授一人だった。
ギリギリのところで助かったホームズは考えた。教授の腹心とも言える部下がまだ残っている。ここで自分が死んだと思わせて、相手を追い詰める時機をうかがおう…と。そして崖の僅かな凹凸を伝って滝壷の下へと降りていったのだった。
唯一の例外はマイクロフト・ホームズのみで、友情に厚いワトソンには世間を欺く為にも知らせる事が出来なかった…という事でした。

ちなみにホームズ曰く、空白期間の過ごし方は以下。
二年間はチベットへ。ダライ・ラマと数日間を過ごしたらしく『結構おもしろかった』との感想。更にシーゲルソンと名乗って探検記を執筆したりしています。
そしてペルシャ経由でメッカへ。
回教の教主と短時間の会見をしており、『ひじょうに面白かった』そうです。
そしてフランスで研究に没頭して、ようやく時機が到来したのを確認してロンドンへと舞い戻ったのでした。
親友を悲しませておいて、結構楽しんできてます、ホームズ。

ちなみにベーカー街の下宿はマイクロフトが家賃を支払ってそのままにされており、ホームズはその下宿へ戻っています。で、いきなり死んだ筈のホームズの訪問を受けたハドソン夫人は『気絶するほどビックリさせた』そうで、人を驚かせるのが好きなホームズにとってはロンドン帰国一日目は非常に愉快な一日だったことでしょう

さて、ホームズは警戒しながらベーカー街の下宿の正面にある空き家に向かいます。
そして、灯りのついた窓からは…まるで本物のホームズが椅子に腰掛けているようなシルエットが見えるではないか!
しかもその人形はハドソン夫人が少しずつ動かしているという手の込みようでした。
ちなみに事件解決後、珍しくハドソン夫人が喋ります。妙に感激

そう、ホームズは自分を狙う相手を更に狙うという手段でモリアーティ教授の最後の追っ手を取り押さえようとしていたのだ。

この辺りで少し物語の新旧がリンクします。
最後の冒険でやたらと窓を気にしていたホームズ。
それもそのはず、その時に気にしていた相手も、そして今自分の人形を狙っている相手も、同一人物であり、銃撃の名手であり、音のしない空気銃を使う恐ろしい人物です。

そして今回の事件、自らのトランプの不正を暴かれる事を恐れた為に常人では実行できないような精密なコントロールで屋外からロナルド・アデア卿を殺害した犯人でもあったのです。

そして――。
ホームズは、ベーカー街221Bへと帰ってきた。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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