本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

About Me

Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

最新入荷記事☆

本棚

カレンダー


07月 | 2017年08月 | 09月
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -


お勧め。


ポストで買取,eBook Off

年代別ブログ図鑑

皆様の感想文

トラックバック

ベストセラー

にほんブログ村 小説ブログ ミステリー・推理小説へ

宇野港物語/山陽新聞玉野支社
岡山県の南端に位置する宇野港。
古くは香川県と岡山県とを結ぶ宇高連絡船の窓口として栄えた港です。
この本は本州と四国を繋ぐ三つの橋の内、最初の一つ…香川県と岡山県を繋いだ瀬戸大橋完成を受け、その役割を変えていくであろう宇野港のこれからを見据えた上で、これまでの宇野港の歴史を保存しようというテーマで作られたものです。
将来を語るとき、過去を知らずには語ることはできません』。
自動車と電車の併用橋である瀬戸大橋完成に伴い、JRは連絡船を廃して瀬戸大橋線をスタートさせます。その一方で宇高国道フェリーなど、瀬戸大橋と並行して本州と四国の玄関口としての役割を引き続きになっていく宇野港。
橋と船。二つのルートをどう両立していくのか…。
それを語るとき、まず宇野港の成り立ちを追いかけてみようではないか、それがこの本の主題です。

宇野港が開発される前夜の物語として紹介される冒頭のエピソード…それはまだ宇野が港ではなく、一面に広がる塩田で栄えていた時代まで遡ります。
この土地に訪れた西郷従道さん(西郷隆盛さんの実弟)の目的は、軍需や科学の発展に伴う鉄の需要増加に伴う国営製鉄所の増設をする為の候補地選びでした。
塩田を利用すれば充分な土地も確保でき、また水深などの面からも充分な立地条件を備えた当時の宇野でしたが、石炭の産地から遠い為に選ばれませんでした
しかしこの調査は宇野という場所の利用価値の高さを知らしめるのには充分な出来事で、宇野港建設への機運が高まるきっかけとなったのでした。

ちなみにこの時、幾つかの候補地から選ばれたのは八幡。
後の八幡製鉄所です。

この本はこの後の宇野港開港へ向けた動きを中心に収められています。
今でこそここに港があれば便利だというのがわかるものの、開港にこぎつけるまでには大変な苦労があり、その様子も描かれています。その時に強引なまでに尽力して開港にこぎつけたのが当時の桧垣県知事。
彼は県議会での否決を『県の公益を害するもの』と切り捨て、時間稼ぎの長演説で審議未了に持ち込み、そして最終的に原案執行で、宇野港の建設をスタートさせたのです。
…まぁ、一通りは結果オーライとして、この人政治家としてどうなんだろう

ところで本四三ルートが完成するまで宇野港は本州と四国の玄関口として広く知られていた為に、一部に『宇野市』という地名を誤って覚えてしまっている方が見られます。
これに関して、昭和十五年に宇野町と日比町が合併する際にも宇野の住民は『宇野市』を願っていたようで、玉と宇野の一字ずつで作った合成地名『玉野』には日比町住民が納得せず、妥協案として『日野玉市』などというヤケクソな提案がなされるまでに混乱を極めています。
混乱の挙句、県知事が内務省へ出向き、八月三日には玉野市と決まりました。
当時の政治家って、結構押しが強いんですネ

その後、戦争や結果的に瀬戸大橋建設のきっかけとなった紫雲丸事故、そして瀬戸大橋完成まで様々に揺れ動く宇野港の歴史が綴られています。

そして―。
宇野港の新たな展開を模索する人々。
瀬戸大橋完成後にはしまなみ海道、鳴門大橋の完成も待ち構えている。
そんな時代が到来したとき、宇野港の役割は一体どのようなものになるのだろうか…。



もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。












管理者にだけ表示を許可する


トラックバックURL:

ブログ内検索

amazonさんで探す

本の虫を管理する!

copyright 2007 本の虫、中毒日記 all rights reserved. powered by FC2ブログ.