本の虫、中毒日記

読書感想文、乱発中。

About Me

Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

最新入荷記事☆

本棚

カレンダー


07月 | 2017年08月 | 09月
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -


お勧め。


ポストで買取,eBook Off

年代別ブログ図鑑

皆様の感想文

トラックバック

ベストセラー

にほんブログ村 小説ブログ ミステリー・推理小説へ

ドラゴンクエストⅣ4天空夢幻・第五章『導かれし者たち 第二部』
ドラゴンクエストⅣの小説化、三巻に引き続き第四巻で第五章が完結します。
第一部で導かれし者達が集い、そして…最後の一人、ライアンに追いつくべくジプシーの姉妹の因縁の場でもあるキングレオ城へとやってくるのだった。

霧と闇に包まれてよりいっそう怪しげな雰囲気に包まれた城―。
どうにか城へ辿り着こうとしていた勇者達の下へ表れたのは、一人の吟遊詩人だった。
これが原作でもチラッと登場する人間になったホイミン
原作ではライアンへの伝言を残すだけの役割でしたが、ここでは魔法の霧を払って城へと入るのを手助けします。

ちなみにここで久美沙織さんのオリジナル設定ですが、ホイミンの人間になった理由が語られます。
一章での負傷で死したホイミンを生き返らせたのは『ある尊い方』。
そしてホイミンへ不老不死の人間の若者の体と、勇者達の伝説を歌い継ぐという使命を与えたと言うもので、第一章でライアンがホイミンに確約した『きっとこの世で一番の吟遊詩人になる』事が適ったのでした。

そして出会う導かれし者達。
彼らは進化の秘法を狙う、闇の帝王デスピサロの野望へ立ち向かっていくのだった。

ネタバレ等は続き以降で。


印象的だったのはキングレオ、バルザックとの戦いです。
マーニャとミネアの姉妹にとって仇だった敵との戦い、特に後者の際には二人がメインとなって本懐を遂げる。この辺り、原作がFCという容量の問題もあるのかもしれませんが、原作になかったあって然るべきシーン。
むしろバルザックは未完成の進化の秘法の苦しみから、自ら姉妹との戦いを望み、死して行きました。ファミコンの時はパーティーに入れずに行く選択肢もありますしね。

他、アリーナ&ユーリル(勇者)のペアも小説では意味深に綴られています。
二人は設定上同い年。よき競争相手として、ライバルとしてお互いを見る。ガーデンブルグに女性しか入れないという時には、『どっちが予言の勇者だかわからなくなってしまうぞ』と焦りさえ感じるのでした。
ちなみにアリーナがユーリルを呼ぶのは『ユーちゃん』。勇者だから?
原作でも忘れられがちな、王様の予言を見に街の裏手へ廻っていくシーンでも、二人で目配せをして宴会を抜け出したり、戦闘時にコンビネーションで戦ったりいいコンビになっています。
微妙にクリフトの影が薄いんだ、この小説。

アリーナと言えば、ユーリルとの関係に相反して奇妙な設定がチラチラと見えます。
ユーリルに強さを褒め称えられ、キミが勇者だったらよかったのにとの発言に対して、『ボクだって、……になんかなりたくなかった』という思わせぶりな発言や、マーニャから『ほら、どっちかっていうと女の子のほうが好……(アリーナに口を押さえられる)』と指摘されたり、上記ガーデンブルグへ向かう際には自分より強い女性と会うのを『愉しみ』としたり、そういえば二章では偽の姫からされたキスにも…。
久美さん、あなたは何を描こうとしているのです。

それはさておき。
ゲーム上では殆ど変わらないグラフィックながら旅の長さを示す一文が旅の途中、トルネコとライアンの会話に出ています。
まずトルネコとライアンは同い年、『四十の齢を数える仲間』。ライアンが旅立った頃の年齢は、まだ三十代でした。
ライアンが帰郷する際には、当時の子供達が大人になった様子も描かれているほどで、さすが第一章、かなりの月日が経っています。
ちなみにブライは『七十の板を越えられようと言う大長老』で、猫ならネコマタになっている年齢、勇者とアリーナが二十歳前、ミネア、クリフトが二つ上、マーニャがすこし上。
ちなみに年増と言いかけてマーニャに見つかったトルネコが慌てて入れたフォローが『熟女の魅力』。それ、フォローじゃない
-マトメ-
・70歳くらい?/ブライ
・40歳くらい/ライアン、トルネコ
・20代半ば~後半/マーニャ
・20代前半/ミネア、クリフト
・20歳前後/勇者、アリーナ



原作どおり天空の武具を捜し求める者達。
スタンシアラでは、パノンは名前だけ登場するものの、仲間達が魔物を退治することを確約する事で兜を、ガーデンブルグでは嘘をつくと箱の中の蛇に手を噛まれて死してしまうというどこかで聞いた様な箱で、ユーリルが痛みに耐えながら全ての質問を斜に構えて答える事で楯をそれぞれ手に入れました。

序章でロザリーとピサロの物語が描かれていますが、この物語の途中でも奪われたロザリーを取り戻すために、復活直前のエスタークスを放り出して飛び出していくピサロの姿が描かれています。
そして愛すべき人の死は、ピサロを狂気へ駆り立てていく。

ドラゴンクエストⅣは立場は違えど、光と闇、それぞれに同じ境遇の中で絶望から立ち上がり、それぞれの運命へと立ち向かっていくコインの裏表―。
一方は希望を取り戻すために、一方は全てを破壊するために…。
どちらかが、どちらかになっていたのかもしれない。
人の一生なんて、どうなるか判らない。

故郷を、愛する人を殺され復讐に燃えていた勇者ユーリルは、導かれし仲間達との出会いを経て、デスピサロが救われる事を願う。
愛する人を失ったピサロは、ジャコーシュの口車に乗り、怪物となり世界を滅ぼす事を願う。

ピサロには仲間が居なかった。
ただそれだけの違いなのかもしれない。



関連項目
小説ドラゴンクエストⅣ
序章『妖魔の皇子
一章『王宮の戦士たち
二章『おてんば姫の冒険
三章『武器屋トルネコ
四章『モンバーバラの姉妹
五章『導かれし者たち 第一部
   『導かれし者たち 第二部
スピンオフ
ドラゴンクエストⅣ モンスター物語


もしお役に立てましたら、クリックして下さい。喜びます、きっと。
>ピサロには仲間が居なかった。
友人のピサロナイトや忠臣アンドレアルはスルーですかそうですか

まあ「仲間」では無いかも知れないけど……
2009/05/19(火) 16:47:01 | URL | [ 編集]
Fujisaki@とんとんみ
>>上さま
あぁぁ、なるほど。
そういったキャラクターを加味すると、少ないながらも充実のラインナップですね!
でもうーん、これはあくまでも僕の『感想』でしかないので、色々な考えがあっていいと思うのですが、アンドレアルに関してはどちらかというと縦の関係に見えてしまったというか、凄く慕っている部分はあるのですが、難しいですね。

その読み方も面白そうだなぁと思います。
コメント有難うございました!
2009/05/19(火) 18:34:14 | URL | [ 編集]












管理者にだけ表示を許可する


トラックバックURL:

ブログ内検索

amazonさんで探す

本の虫を管理する!

copyright 2007 本の虫、中毒日記 all rights reserved. powered by FC2ブログ.