第1話『豆腐と水』
先述の初登場シーン。社会風刺の強いマンガとしても知られる美味しんぼですが、この作品中でも女子社員の扱いへの不満を述べるシーンが描かれています。
急に近くの料亭で開かれた昼食会…これこそが『究極のメニュー』の参加者を決めるテストだった。
山岡士郎がこの昼食会に遅れた理由は『
クソしてたもんで』。原作でもご丁寧にクソの部分が茶色っぽい文字色になっていました。
テスト内容は水と豆腐、各三種類の中から産地を言い当てると言うものでこのテストに合格したのが上記二人でした。
風味で何となく言い当てた栗田ゆう子に対し、山岡士郎はその理由まで明確に答えてみせたのでした。
第2話『味で勝負!!』
プロジェクトは動き出した物の、全くやる気を見せない山岡士郎。
どうにか会議の席に着かせる事に成功したものの、食通の誉れの高い文化人を呼び寄せた会議で続々と提案される世界のグルメの数々…。しかし山岡士郎は『中味じゃなく名前を有り難がってるだけなんじゃないの?』の一言。
そこでフォアグラよりも美味しい料理を…という美味しんぼの定番となる料理対決が始まるのだった…。
ちなみに山岡士郎曰くフォアグラは『
小賢しい悪知恵で作り出した病的な肝臓』だそうです。(フォアグラはガチョウに強制給餌を行って人工的に作り出した脂肪肝)
第3話『寿司の心』
料理は心…を、寿司の握り方で実証して見せた作品。
銀座一の評判に慢心した職人に対して、山岡士郎がポツリと呟いた一言は『ただ言わずにおれなかっただけさ……』。
山岡士郎が否定しつつも親から受け継いだ料理への愛情がにじみ出る一言でした。
第4話『平凡の非凡』
後に主要キャラクターのひとりとなる京極万太郎が初登場。展示会の目玉となるルノワールを借りる為に京極万太郎を料亭で接待するが、料理の内容に腹を立てた京極万太郎は席を外そうとしてしまう。
そこで山岡士郎は新しい場を設けて改めて接待をすることを提案する。
この時、『
ケツの穴の小さいじいさん』と山岡士郎が言い放ったのに対する栗田ゆう子の反応は『
バカ!!』。一応、先輩ですが。
相手の素性を考えた上での献立は質素ながらも京極万太郎を納得させるに充分だった…。
尚、浮浪者の辰に料亭の岡星もここで初登場。
第5話『料理人のプライド』
フランス人シェフと日本の食肉文化の争い。
山岡士郎がお膳立てをして、会社の食堂のシェフが留学できるというちょっと疑問の残る作品。
第6話『油の音』
ついに海原雄山が登場する一作。
物語の冒頭、気持ちの揺らぎから究極のメニュー参加を拒み、辞表を提出するに至った山岡士郎。彼は少しずつ自らの過去、父親の美食の為に不幸に追いやられた家族の話をする。
ここで海原雄山と始めての対決…ながら、実際は料理ではなく料理人を見極める対決。数名の料理人から、てんぷらを揚げる前に、誰が一番腕が良いのかを当てると言う対決でした。
ここでの敗北から、海原雄山を見返そうと究極のメニューつくりに取り組むことを決心するのだった。
第7話『ダシの秘密』
海原雄山と山岡士郎の親子の過去が語られる一話。母の早すぎる死は海原雄山のせいだとし、家を飛び出す際に彼の作品を全て破壊すると言うエピソードが公開されたのもこの作品。
山岡士郎の強い味覚も、実は幼い頃から叩き込まれたものだった。
そして偶然入った料亭で、味の悪さから作り直しを何度も命じる客(たままた居合わせた海原雄山)がいるという事を知った山岡士郎は自ら厨房に入り、調理して見せた。
山岡の顔を見るまで、海原雄山の評価は『大した腕前だッ!!』でした。
第8話『野菜の鮮度』
畑で熟した野菜の味…。
流通経路で色だけ熟した食べ物との違いを野菜の『活け作り』で実証してみせる。
『野菜は土から抜けば死ぬんです』。綺麗な野菜ばかりを食べている現在人は、そんな事さえも忘れてしまっていたのかもしれません。
第9話『舌の記憶』
栗田ファミリーも登場。
前作に続き、素材にこだわった一作。
工場で作られるようにして育てられ、食肉になっていく鶏。
しかし栗田ゆう子の祖母の舌はその違いをはっきりと認識していた。
進みかけていた痴呆が思い出の味で一発で改善されると言う、食いしん坊一家らしい結末でした。