本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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図説 死んだらいくらかかるか/佐藤友之
タイトルから直球、まさにタイトルどおりの一冊です。
葬儀にかかる費用一切についての解説をしている本ですが、『図説』という程には図はついていないかなーという感じですが、一つ一つ丁寧に解説をしているのでその点は気になりませんでした。

個人的には序章の『死は突然にやってくる』が一番判りやすかったです。
序章では一つの葬儀を例に挙げ、町内のしきたりや親族とのやり取りなど、葬儀の具体的な話は出てこないものの、雰囲気がそれとなく伝わり、どういうポイントを抑えておくべきなのかがよく判ります。

続く章では現在の葬儀の傾向や、それに関わってくる費用の明細が紹介されており、いくらかの部分では実際の業者の価格を参考にしているので便利ですが、地域ごとの葬儀費用は大きく異なるようなので、その点は注意が必要そうです。
ただ、この本が1995年の出版ですが、第二章では『葬儀社は全国に八〇〇〇社!?』として、通産省も把握していないブローカーまがいの葬儀社の存在も含めて紹介しています。
数が多いだけに『葬儀業界に基準料金はないと思え』として、業界としてのまとまわりに欠けるゆえに談合的な価格の吊り上げがない反面、業界としての基準となる料金も無いことに触れています。

ちなみに費用に関しては価格はまちまちでも、必要となるものについては項目を六つに分けて紹介しています。
①葬儀社関係費
②斎場費
③接待費
④寺社謝礼
⑤埋火葬費
⑥その他(棺、車両関係、チップ、ドライアイス、写真等)

これらの説明や、原価の紹介もされているのはなかなか興味深く、ただ一方で人件費が加算される事で売価が原価の数倍になっているというのが興味深い点です。
しかしそうしたものを紹介した上で、第七章では『葬儀は遺族だけでできないのか』という章では、その方法を記しておきながらも『残念ながら、ほとんど不可能である』という結論を出しています。
この章で紹介されているのは、葬儀社を全く使わない…道具類の搬入にさえも葬儀社を入れない(=葬儀社が求める人件費を一切カットする為)葬儀です。
よって『棺も、デパートや仏具店をいくら探し歩いてもみつからない』なんて驚きの一文まで登場します。
要するに極論なのですが、それでも一通りの方法は書いているので、葬儀屋がどうしても嫌い!という人には参考になるかもしれません。

このほか、葬儀後の費用や葬儀に使う道具の解説などには図も多く記されているので、葬儀を出す前に一通り読んでおけばある程度費用面で自分が思う理想に近づけていくための知識になりそうです。
身近に感じることは一切無くても、必ず訪れる儀式である葬儀。
必ず事前に知識を付けておく事が役に立つ日がきます。
それは、寂しいことだけれど仕方ありません。



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