本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

紙魚、コナチャタテとはちょっと違う本の虫ですので、駆除はご容赦下さい。

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日本史探訪14江戸期の芸術家と豪商/角川書店編
江戸期に活躍した芸術家や豪商の残した偉大なる足跡を辿る一冊。
それぞれに専門分野等からのコメンテーターがつき、同じような立場から、その人の人生に対して、芸術家ならどういう心境で作品を作り、残してきたのか…、また豪商であればどのような心境からそうした事業に携わるようになったのかといったところにまで触れます。

紹介されている人物の偉業を覗くだけでも充分に興味深いですが、その人の人柄から、残された作品や事業を覗いてみると、また違う一面や今までのイメージとは異なる顔が見えてきたり、面白いです。

解説を行っている面子もなかなか豪華です。
例えば後の三井財閥のスタートとなった三井高利の商売方法に対してコメントを行っているのは、なんとダイエーの創始者である故・中内 功さん。
流通業界へ改革をもたらした彼が語る、三井高利。
中内 功さんは戦地から奇跡的な生還を果たした際に残りの人生を商売という世界を新しい合理的な世界へ作ろうと決意するのですが、その際に『日本永代蔵』(三井高利をモデルとしたと思われる豪商が登場する)から、世界を通じて普遍であろう商売の理想形を学んだ…そんなエピソードを紹介しています。

歴史学者の方による解説もありますが、そのほかの…もちろん歴史にも通じた方々ですが、歴史の学者が語るだけとはどこか違う、等身大の立場から見つめた業績の数々が読める一冊です。

紹介されている人物と、解説を加えた方々は続き以降で。


・出雲阿国:有吉佐和子
歌舞伎の始祖と言われる出雲阿国について語ったのは作家の有吉佐和子さんでした。

・本阿弥光悦:加藤唐九郎/奈良本辰也
桃山時代に生まれ、江戸期に活躍した芸術家について語ったのはご自身も陶芸家の加藤唐九郎さんと、歴史学者の奈良本辰也さんのお二人でした。本阿弥光悦が桃山時代も知っているという事に着目しています。

・門倉了以:辻 邦夫/原田伴彦
高瀬川を開くなど、公共性の高い事業で活躍した豪商の、ナイーブな一面も含めて考えたのは作家の辻 邦夫さんと歴史学者の原田伴彦さんでした。

・三井高利:中内 功/中田易直
安売り現金掛け値なし…薄利多売の商法で一気に日本の商売のあり方を変えた人物の解説には、同じく日本の流通業界に改革をもたらしたダイエーの創始者中内 功さんと歴史学者の中田易直さん。

・紀伊国屋文左衛門:中田易直/南條範夫
華やかな時代の豪商、贅沢の限りを尽くし、政治とも結びついた伝説の商人を語るのは歴史学者の中田易直さんと作家の南條範夫さん。

・坂田藤十郎:中村鴈治郎/長谷川幸延
上方の和事…歌舞伎の発展の過程で重要な転機となった和事の創始者と言われているのが坂田藤十郎。歌舞伎の歴史なども含めて解説するのは同じく歌舞伎役者の中村鴈治郎さんと、作家の長谷川幸延さん。

・竹本義太夫:長谷川幸延/竹本津大夫
江戸時代の浄瑠璃太夫、義太夫節の創始者の竹本義太夫。心と身体―義太夫の難しさを、彼の歩いてきた人生に添えながら解説するのは作家の長谷川幸延さんと浄瑠璃太夫である竹本津大夫さん。

・尾形光琳:岡本太郎
装飾的な作品を残し、後に琳派と呼ばれるに至り、現代にも影響を与え続ける江戸期の作家を語るのは、負けず劣らず伝説的な画家である岡本太郎さん。
彼の尾形光琳との出会いはパリに行っていた時だそうです。

・葛飾北斎:棟方志功
『画狂人』を名乗った風景版画の大家である葛飾北斎を語るのは、同じく世界に通用する版画家の大家、棟方志功さん。版画家という立場からの作風の解説をしています。切り口も大胆。

・江戸の町絵師(喜多川歌麿):片岡球子/井上ひさし/大石慎三郎
浮世絵で名を馳せた喜多川歌麿。度々の幕府からの制約との戦いだった時代背景と歌麿の作品や狂歌などを一緒に見て行きます。
解説は同じく画家の片岡球子さん、作家の井上ひさしさん、歴史学者の大石慎三郎さん。

・銭屋五兵衛/城山三郎
ここで紹介されるのは最後になった七代目です。
河北潟の開拓工事の際に起こった伝染病…それが銭五こと銭屋五兵衛による投毒のせいだとされ投獄、最後は獄死してしまったというエピソードも含め、裏で行われていたとされる闇貿易、強引なまでの手法、そして政治との癒着を完全に出来なかった事…。
彼の人生を追って見るのは作家の城山三郎さん。




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