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Fujisaki

Author:Fujisaki

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本の虫、中毒日記
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赤穂浪士 物語と史蹟をたずねて/船戸安之
赤穂浪士といえば忠臣蔵のタイトルで日本で最大のノンフィクションの出来事として未だに語り継がれています。
中心人物の大石内蔵助は未だに理想の上司などの調査では上位にランキングするなど、時代を超えて武士の心意気を今の日本に伝える出来事となっています。

さて、本書はその主な出来事の史跡を紹介する本ですが、特徴的なのは史蹟を紹介するのみに留まらない事です。
物語中の様々な出来事の舞台となった場所の解説、所在地、写真、そしてアクセスを記載するのみに留まらず、そうした主要な出来事の物語を小説の形式で掲載しています。
なので形としては物語~史蹟の紹介、の繰り返しになります。

よって物語の部分自体は断片的な形になり、ところどころ少し途切れてしまうのですが、見方によっては主要な出来事を拾い読み出来る赤穂浪士の物語の超入門編という捕らえ方もできます。
確かに忠臣蔵の物語は史実や仮名手本忠臣蔵などによる装飾が入り混じった大作になっていますが、それが膨大すぎてとっつきにくさになる事も考えられます。
この本なら史蹟ありきで物語が添えられているので、物語の主要な展開や人物、出来事を端的に押さえていくことが出来ます。これを先に読んでから小説を手にとれば、かなり理解度は高くなるでしょう。

ネタバレ等は続き以降で。


船戸安之さんの文章も非常に時代小説の初心者には読みやすいと思います。
僕自身、歴史の資料はよく見ても歴史小説は余り手に取る事がなかったのですが、船戸安之さんの文章はスイスイと読み進められました。

ネタバレというわけでもないのですが紹介される最後のスポットは当然の如く赤穂浪士の切腹の地と泉岳寺の彼らの墓所。

亡君の墓のお側に―。
泉岳寺へ送られた赤穂浪士たちの願いは、聞き入れられ、彼らは死後も亡君への忠義を果たしています。

尚、最後のスポットのオマケとして浪士の中から数名の最期の言葉が紹介されています。
奥田孫太夫
『切腹の稽古をした事がなく勝手がわからぬ。どのようにしたらいいのか、ご指南ねがいたい』
仇討ち急進派の奥田孫太夫はジョークではなく真剣に聞いたそうです。真面目な人だったのでしょうか。
矢田五郎右衛門
『討ち入りのとき佩刀(はいとう)を折り、相手の刀を奪って使った。遺族へお下げ渡しの節はその旨お伝え下さい』
自ら死に至る瞬間でも、遺族への気配りを忘れない矢田五郎右衛門。
小さい子供がおり、事件後にはその子の毅然とした態度も評判となりました。
間瀬久太夫
『この間から腹を壊しています。今朝は快いが、切腹の場に挑んで粗相があってはと心配しています。そのことをご承知おきねがいたい』
長男の間瀬孫九郎と共に討ち入りに参加した人。
武士の身だしなみでしょうか。死後のこともきちんと考えています。
堀部安兵衛
『拙者の縁者で堀部甚之允と申す物が肥後にいます。参勤交代で江戸に下向の際お会いになったら、酒を呑むようにとご伝言ねがいたい』
四十七士でも大石内蔵助に匹敵する人気を誇る一人。
最後の言葉もどこか独特の雰囲気を醸し出しています。
富士森助右衛門
『吉良左兵衛が領地召し上げのうえ、諏訪安芸守様へお預けになったことは、さてさてまことに本望でございます』
本懐を遂げた後に一行から外れて仙石伯耆守へ報告に上がったのがこの人。切腹の場において、自らの満足を語るのは、まさに忠義の士。
近松勘六
『討ち入りの時負傷して手が傷んでいたが、御外科本道衆をつけおいての手厚い療治を受け、きのうまでに完治いたした』
切腹に至り、丁寧な治療への感謝を述べる。
切腹の場で傷が治ったことを告げるというのは、切腹というのは単に死ぬという事とは意味合いが違うのだろうなぁと妙に納得。義僕と呼ばれた甚三郎は彼の家僕。

ところで実は仮名手本忠臣蔵の物語の紹介が最期のスポット。
…場所じゃない。という突っ込みはさておき、物語の流れをサクッと読むことが出来ます。

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