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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
特急ワイドビューひだ殺人事件/西村京太郎
十津川警部は捜査一課の仕事―強盗や殺人が起こって初めて調査に出るという形に対して、『事件を、なぜ、未然に防げないのだろうか』という気持ちを抱き、せめて少しでも事件の芽を探ろうと、過去に成功例のある三行広告の尋ね人欄に丹念に目を通すようにしていた…と、こんな一文で始まる物語です。
ホームズもこんな作業をしていましたが、意外と犯罪の影というのは身近なところに潜んでいるのかもしれませんね。

十津川はそこで『ヒロシ 1031Dのことで話がついた。すぐ帰れ  母』という奇妙な広告を発見する。十津川は謎の英数字の組み合わせの意味するところへ頭を悩ませていたが、事件が発生した為にその思案を中断して捜査に出た。
その事件は連続殺人の様相を呈してきた。
二件続けて、殺人~家を荒らされるという事件が続いたのだ。しかし年齢等で共通点は見られるものの、被害者二人に共通する面識があるわけでも、殺される理由があるわけでもなかった。

二人の共通点を考えている中、北条早苗刑事は女性の目から見てどう思う?という十津川警部の問に対して『二人とも、男ですわ』と答える始末でした。
捜査は混沌としてきたが…その時、またしても新聞に謎の文章が掲載された。『ヒロシ  ふざけてないで早く帰りなさい  母』。
そう、刑事達も見落としていた被害者二人の共通点の一つ…それは『ヒロシ』という名前の男だという事だったのである。

ちなみにこの後で謎の英数字も解けるのですが、それに気づいた亀井刑事は何故か電話口で話さず、思わせぶりに明日、職場で話すと伝えます。
そして十津川警部がいつもより早く出勤すると、亀井刑事も既に早出しているのです。
一刻も早く、十津川に、話したかったのだろう』と西村京太郎さんは淡々と書くが…そんなに話したいなら電話で話せば良いのに…
日本警察の謎を見た瞬間でした。

実は英数字の謎…それは、L特急『ひだ』を意味するものだったのだ。
この謎を解き明かしたのは、作品にも度々登場する亀井刑事の息子、健一だった。

そして英数字の謎が解けた時、十津川警部達は恐ろしい計画が実行されつつあることに直面するのだった―。

ネタバレ等は続き以降で。


十津川警部は全責任を負う事を条件に、特急『ひだ』に一週間、自分を含めた刑事達を乗車させることにした。
広い窓、独特の形状をした前面…特急ひだを見た亀井刑事は浮かれていました。
さて、操作は少しずつ進展して被害者である二人のヒロシの共通点に、ダイナマイトを扱える立場に居たという事実が発覚します。
そして『ひだ』の中で、時限装置付きのダイナマイトを持った乗客が死んだ…。
事態は次第に緊迫を深めていく。

この被害者はひだへの乗車以降、苦しみ始めたという。
車内を調査していた十津川警部と亀井刑事は医者を捜し歩く乗務員と遭遇し、声を掛けたところ、医者じゃないなら『どいて下さい!』と怒鳴られ、更に様子を見に行った際には『医者じゃないんでしょう?』と咎められたのだった…。

第三の『ヒロシ』の死。
それは仲間内の足並みの乱れを意味していた。

この第三のヒロシを調べていく過程で、二人は過去にヒロシと親しくし、そしてつい最近になって交通事故で亡くなってしまった男の存在を知る。
電車のジオラマを部屋に構えるような電車マニアだった男…。
身よりもなかった男の部屋に残されたジオラマを見た亀井刑事は『男の最高の道楽』と評し、十津川警部は高齢の男がこれを見て興じる姿を想像し、『異様な光景』と評したのだった…。
いわゆる一つの温度差ってやつですね。

そして辿り着いた結論はJR東日本に対する脅迫だった。

母を名乗り、仲間を家族と呼ぶ…冷徹で、酷く頭の切れる女と十津川警部との、乗客の命を掛けたギリギリの攻防戦が始まる。

どれとも判らない、ダイナマイトを仕掛けられた電車…。
しかも時間は限られている。
亀井刑事も焦りからか、『泣き言を言うな!』、『お前、バカか。』との暴言を吐いています。
そしてどうにか見つけたダイナマイトは、魚に何匹かの被害を出したのみで処理された。しかし見つけられたのは四人中の一人のみ。

そして相手のコンピューターでのシミュレーションを読み取った上で、乗客の命を賭けた最終決戦が始まる。
主犯格の女性が、十津川へガラス越しに送ったキスの意味とは…?

そして、魚は再度ダイナマイトの被害を被ったのだった。

コンピューターのシミュレーションが事件を解決に導く鍵になるという、西村京太郎さんとしては異例の作品。また描かれたのが1995年という事で、携帯電話が登場し始める時期の推理小説であることも興味深い一冊です。
コンピューターに関しては…まぁ、この時代の認識はこんな感じだったのかな?と、微笑ましい部分でもあります。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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