本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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川の深さは/福井晴敏
福井晴敏さんのガンダム以外の本を初めて読んでみました。

福井さんはターンA、ユニコーンの小説を担当されている方というイメージが強かったのですが、亡国のイージスなどの代表作があるのも知りつつ、手に取ったのが本作です。
何から読もうかと思っていたら、レビューなどで事実上の処女作といった紹介をされていたので、順序良く読んでみようかなと思ったのですが、この本で江戸川乱歩賞へ応募し、高い評価を受けたものの落選したという経緯からそのように評されているそうです。

□ あらすじ
主人公の桃山は警察を退職して、警備員の職についていた。
ビルの保険の関係で配備されているだけの警備員という仕事を、そつなくこなすだけの毎日だった。
しかし有る日、近くのビルでヤクザの揉め事を沈めて職場へ戻ってみると、見知らぬ少女と少年が入り込んでいた。
少年が負った傷はただ事ではなかったが、桃山は彼らを追い出すことも突き出すこともせず庇ってやることにした。
そして段々と彼らが背負っている闇について知っていく桃山。
関わらなくて良い。少年たちもそのようにしていった。
それでも同じ人間として、そして大人が子供を守ってやる…そんな単純な正義感で、桃山は大きな闇へと立ち向かっていくのだった。

□ 政治がらみの展開
この作品は著者の代表作の一つである亡国のイージスなどの作品とリンクする部分があります。
…というより、時系列で本作が一番最初に位置づけられているそうです。
DAISが組織される経緯も、今回の出来事がきっかけです。
中盤以降は政治に関する話題が多く登場し、なんとなくガンダムを思わされます。
著者はガンダムの原作者である富野由悠季さんのファンなのだそうですが、ロボットが登場しない事を除いては、確かに様々な政治的なパワーバランスで行われる駆け引きなど、共通する部分は多いんだなと思いました。

□ 某教団がテーマ?
この作品で宗教団体の起こす事件が登場しますが、これは実際に大問題になった某教団の起こした事件が下敷きになっているようです。
事件の内容などが多少変更されているものの、結構判り易く登場しています。
フィクションとして利用しているのか、著者がこういう解釈が出来ると考えていたのか、ちょっと聞いてみたくなりました。

□ 少年はヒイロ?
この作品の主人公は元警察官の中年男性である桃山ですが、もう一人主人公格として登場するキャラクターに保という少年がいます。
彼は元々在籍していた組織を裏切り、少女を守り続けています。
この彼、非常に似ているんです。
子供の頃から任務遂行の為の訓練を受け、非常に割り切った正確である事。
そして同じような台詞を口にします。
僕が読んで気づいたのは『命』と『任務』です。
特に任務はシリアスなシーンなのに吹き出してしまうって、ガンダムファンには悲しい箇所で使われています。
もしかすると、舞台を現在的なシーンに置き換えたヒイロ・ユイなのかなーって思ったりしました。

□ 感想
結構ページ数がある作品なので、個人的には最後まで読みきれるかなーとか思いながら手に取っていました。
ガンダムのイメージが先行しすぎて、ロボットが出てこない!とか(笑)、理不尽な感想で読むのをやめてしまいそうな気がしたのですが、一気に読み終われました。
主人公があくまでも少年ではなく、桃山という中年男性になっていたのが良かったです。
元々は暴力団の対応をしていた警察官という以外は、中年でバツ一で、特別な技術が有るわけでもない。
そんな人間が主人公だからこそ、全く異世界で人間らしさも持たずに生きてきた人間を変えられたのかもしれません。
たぶん、この作品で…それこそガンダムのような正統派の熱血漢が保を変えたとしても、冷めるだけなんじゃないかなと思うんですよね。
普通に生きてきた人生の重みがあるからこそ、人を変えられる。
さ、亡国のイージスとか買いに行こうっと(笑)。





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