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Fujisaki

Author:Fujisaki

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三毛猫ホームズの推理
シャーロック・ホームズ派生の作品の中でも、余りパスティーシュとして語られないのが、三毛猫のホームズを主人公とした異例の推理小説、三毛猫ホームズシリーズです。
ホームズ役が猫、ワトソン役が人間の刑事という移植の組み合わせで人気を博しています。
その第一作目がこの『三毛猫ホームズの推理』です。
久し振りに読んでみました。

しかし後の作品で知った人には残念な事に、第一作目の時点では後に続くシリーズの面影は余りありません。
内容自体も、登場人物が同じものの雰囲気が少し異なります。
ユーモラスで和やかな雰囲気を持つ後の作品に比して、この作品は全体的に陰鬱な空気とシリアスな展開が主体です。
三毛猫ホームズシリーズでも、ジャンルとしての『本格』の名作と言われるのはこの一作だけではないでしょうか。
本格の名作といわれるだけあり、作品中にヒントはちりばめられているのですが、最後にたどり着く結論に愕然とする事請け合い。
本格派としての赤川次郎さんの本領発揮の作品です。

この作品で三毛猫ホームズとも出会い、最終的には片山刑事が彼女の飼い主となります。
実は当初はホームズは事件に関係する人の飼い猫で、途中で宿無しになってしまったホームズを引き取ったのが、二人(一人と一匹)が一緒に暮らすようになるきっかけでした。
ホ庶民的な片山家とは異なるームズの意外なグルメな一面なども、この頃の名残なのです。

よく言われるのが、この『三毛猫ホームズの推理』は後々のシリーズ化を念頭においていなかったのではないかという事ですが、僕もその意見に賛成です。
シリーズ化する事になったので、第一作目の雰囲気から大きく路線変更をして明るく設定しなおされたのではないか、と。

実際のところは判りませんが、個人的には三毛猫ホームズとの出会いが描かれているという以外では、主要な登場人物の設定を同じくする、別作品として読んでしまってもいいと思っていますし、後のシリーズを読んでから一作目に手をつけたという人の好みに合わなかったとしても、それは充分にありえることだと思います。

ちなみにこの作品では片山晴美嬢の恋人を自称する石津刑事はまだ出てきません。
その代わりに『自称』ではない、片山晴美の恋人が登場するのです。

ネタバレ等は続き以降で。


内容を一言で集約すると暗い。本当に暗いです。
冒頭から描写がシリアスな雰囲気が続くという事もありますが、本編のラストで、全員が暗い影を背負うような結末になるのも読後感に影響を与えているのでしょう。
信頼する人を失った悲しみ、そして愛する人を亡くした悲しみ…。
赤川次郎さんのほかの作品では生々しい人間の感情を包み隠さず表現する作品は多いのですが、ホームズの作品を舞台として読むと、本当に続刊以降が信じられないような展開です。

僕の感想としては三毛猫ホームズをこれ以降の作品で知ったという人なら、あえて通らなくても構わないと思います
ホームズとの出会いという大きなポイントがあるので、新しいファンの方には興味深い内容なのかもしれませんが、この作品を通ると後の作品で妙に勘ぐってしまうようになるので注意が必要です。
ただし全くこの作品の影響がないわけではなく、主に片山晴美の心情として、なかなか結ばれない石津刑事との事や、事件関係者の恋愛に思いを馳せる…等といったところで、多少思わせぶりにこの事件のエピソードが語られます。

さて。
三毛猫ホームズの推理とは関係ないのですが、先述の石津刑事。
片山刑事の妹、片山晴美嬢に惚れ込み、シリーズは進展しても関係は全く進展の無い『自称恋人』キャラとして三毛猫ホームズシリーズでも人気キャラクターの一人です。
よく読んでいる人なら気づいていると思いますが、彼は長く続くシリーズの中で一度も苗字以外で呼ばれた事の無い、下の名前が無いキャラクターでもあります。

映像化やゲーム化など、多彩なジャンルにわたる作品ですね。

  

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


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