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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
津山三十人殺し―日本犯罪史上空前の惨劇/築波 昭
岡山県の美作地方では一般に『津山三十人殺し』と呼ばれる、日本でも屈指の連続殺人が起こりました。
別に岡山県に住んでいるからといって特に詳しくなることも無いですし、集落の人々が30人も殺されているという事件なので、結局僕自身も八つ墓村のモデルとなった事件という認識しか持っていませんでした。

そんな中で、書店で見つけたのがこの本です。
驚きというか、一冊の本になる程、著名な事件であることを始めて知りました。
興味半分で読む内容ではないと思いつつも、自分の住む県で起こった著名な事件くらいは知っておいても…という気持ちで、読んでみました。

この本は大きく3つの部分に分けられます。

まず最初が、事件の概要と関係者の調書や調査に当たった方が実際に調べた事の報告書です。
こういった書類が出回ることに驚いてしまいます。
有る意味生々しく、著者の方も本書の中で再三仰られている通り、若干の嘘と思われる部分も混じっています。
死人に口無しといってしまえば残酷かもしれませんが、人それぞれに触れられたくない部分もあれば、小さな集落ゆえに自分が事件の発端になったと思われては困るという保身もあっての事でしょうか。

そして続くのが、犯人である都井睦雄の人生を描いたものです。
多くは実のお姉さんの語ったものによるようで、青年期以降に関しては、大阪で娼婦の案内をしていた悪友が語ったものも含まれているようです。
ネットなどで簡単に調べてみた際には後者の友人からの情報は余り見かけなかったので、貴重な情報かもしれません。
この部分では都井睦雄が興味を抱いた物事や、当時の世相、また書き写したとされる阿部定事件の調書なども登場します。
両親を早くに亡くしてしまった為に、育ててくれた祖母や姉に強く依存する傾向はあったものの、賢く純朴な少年だった時代から、自らを実際以上に重篤な肺病だと思い込み、徐々に心が追い込まれていく青年期への推移が興味深いです。
そして何よりも調べれば、事件を起こすまではなんというともなかった一人の人間の一生が、一冊の本にでも出来そうな形にまとめることも出来るのだと言うことに驚いてしまいました。
それくらい、ただの優秀な子供だったはずの少年時代まで丁寧に記されています。

そして最後が実際の犯行の風景です。
生存者の証言を基にされているようで、どのように危害が加えられたのか、そしてそれぞれの家の見取り図、遺体の発見された場所などが記されています。
命乞いをされて、あっさりと見逃している場合もあれば、命乞いをされた女性に、優しく顔を上げるように告げたそばから銃撃をする(尚、この女性は一命を取り留めています)事もあり、犯人の心理というのは全く理解できません。
ちなみに著者は、調書などでは否定をされている夜這いの習慣をあったとして考えているのですが、犯人が色々な家を襲撃した際の手順の良さなども、夜這いの為に出入りしていた為に勝手が判っていたのだろうと推測しています。

この本を読んで、何か勉強になるのかといえば…NOでしょう。
ただちょっとのきっかけで人の心が壊れてしまうことを見ていると、自分自身も人との接し方には気をつけないといけないなと思いますし、また周囲の人々の心情も、自分の基準ではなく、きちんとケアしていけるようになりたいなと思います。



テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌


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