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Fujisaki

Author:Fujisaki

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
岡山の夏目金之助(漱石)-岡山逗留と愛弟子廉孫-/横山俊之、熊代正英
夏目漱石さんに関する石碑が、岡山県庁の近くの旭川沿いにあります。

ご親族で慶事が続いたので、夏目家の代表として挨拶に訪れた際の記録です。
挨拶とは言っても、二つの家を一ヶ月ほど滞在しています。
夏目漱石の岡山での足跡を辿るというのが、この本の主題です。

とは言えど、来岡(岡山県に来ることですよー)当時は帝国大学在学中の学生さんです。
小説家としてデビューして以降のように、色々な形で自分の岡山での経験を記すようなことはしていませんし、何よりも死者まで出るような洪水の被害に巻き込まれ、岡山=洪水となってしまったのか、岡山県に来た頃の思い出に関して記されている部分が少ないのです。

この本では様々な資料や、関係者の親族などへのインタビューを通して不明になった部分を最大限明らかにしようと試みています。
夏目漱石自身の資料としては友人の正岡子規へ出した手紙がありますが、余り多くは記されていません。
というのも、夏目漱石さんは岡山で友人の落第を知らされ、学校を辞めずに頑張ろうと励ますほうが忙しかったためのようで、余り岡山での出来事が記されていないのです。
なので色々な場所を観光したようでも、行ったかどうかがはっきりしている場所やルートに関する言及は勿論、行ったかもしれないが可能性がある事などについてもきちんと解説されています。
夏目漱石さんに余り関心が無いという方でも、当時の岡山の観光やお客様のおもてなしの仕方というのがどのようなものであったのかを知る為の資料として良い内容だと思います。

また夏目漱石さんと正岡子規さんは途中まで同行しており、二人が乗ったであろう船の時間などに関してもかなり深く掘り下げて調べています。
僕個人としては、細かい船や時間までに関心は無かったのですが、調べればここまで判るんだと、逆に著者のお二人に感嘆してしまった程です。
資料を用いての調査はかなり深く掘り下げられており、洪水の後に非難していた光藤家の別棟の場所なども調べられています。

どうしても資料が残っていないので、「かも」が多いのはやむをえないと思いますが、この一冊を費やしての追跡は非常に興味深いですし、若い頃の、少しやんちゃなイメージの漱石さんが浮かんできます。
好奇心に溢れ、少し純情な漱石さん。
ある時はたくさん採れた貝を持って帰るのに、ふんどしを使って持って帰った漱石さん。
洪水となると、大切な本を持って一目散に県庁付近まで非難して行った漱石さん。

夏目漱石さんの代表作に坊っちゃんという作品があります。
この作品の主人公は、松山で教師をしていた時の同僚の教師がモデルだったとも、夏目漱石さんがモデルだったとも言われています。
僕は深く調べたわけではなかったのですが、なんとなく同僚の教師がモデルだった説が正しいんじゃないかと思っていたのですが、この一冊を通して見えてきた漱石さんの若かりし頃の姿を思い浮かべていると、坊っちゃんがご自身のことだったんじゃないかという様に思えてくるのです。

岡山県に住んでいる方も、住んでいない方も。
夏目漱石さんの作品が好きなら是非とも読んで頂きたい一冊です。

サブタイトルに廉孫さんのお名前がありますが、後半の一部分を裂いて、廉孫さんからの視点で見た夏目漱石さんについても言及されています。




テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌


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コメント
「夏目金之助の岡山逗留とその前後」
「夏目金之助の岡山逗留とその前後」を担当した横山です。拙書を丹念にお読み頂き恐縮です。19日付の子規への手紙の最後に「後便に譲る」と記され、旭川の洪水騒動がなければ、岡山市内の様子や、金田村の滞在記など、漱石自身によって書き残されていた可能性があり、惜しまれるところです。また、現在の句碑は「文豪夏目漱石表彰碑」で、夏目金之助の岡山逗留とは直接関係はありません。御指摘のように、学生時代のことでもあり、あまり注目されていませんが、夏目漱石自身が1か月余り岡山に逗留したことは紛れも事実で、地元の関心がもっと高まることを望んでいます。有難うございました。
[2013/10/22 17:29] URL | 横山俊之 #5uE6dEgY [ 編集 ]


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