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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
“文学少女” と神に臨む作家 下/野村美月
文学少女の最終巻を上巻に引き続き、下巻を読んでみました。

上巻では天野遠子の幼少期や両親のエピソードが登場していましたが、こちらは正真正銘の完結編です。
その死の真実や、天野遠子の生誕の秘密などが登場します。
そして物語を読み解くように、真実を紐解くのは…今回、井上心葉です。
彼は本当にシリーズを通して、とても成長したキャラクターですね。

そして描かれる卒業。
泣いても笑っても最終回です。

井上ミウの一番最初のファンと言われた天野遠子。
彼女が井上心葉を文芸部に引き込んで、上手い話も変な話も全て食べてきたその理由が判ります。
シリーズを通して登場した様々な情景全ての伏線がここできれいに完結するのは、驚くほど気持ちいい展開です。
そして思いの他ストレートに描かれる井上心葉へ対する想い。
野村美月さんという人は、本当に上手に作品を描く人だなぁと思いました。

一つだけ言えば、報われた人もいれば報われなかった人もいる…事でしょうか。
文学小説的な終結を描くのであれば、人間関係の構図はそのままにして終わりを描いてしまっても良かったのではないかと思うのですが、もう好みの世界ですよね。
あれだけ二人は燃え上がっていたというのに(笑)。

さて、少し余談を。
このブログで一般にライトノベルと呼ばれるジャンルの作品を紹介するようになったのは、ある意味ではブログとしての企画のような気持ちでした。
検索キーワードを見ていると、どうもこのブログは平均年齢層が高いんだろうな、と。(いや、勿論お若い方もいらっしゃって下さるのだと信じてますよ!)
ホームズを中心にしていたり、郷土の本であるとか、ちょっと偏っていた内容を広げていこうと思って…推理小説ならドラマ化や映画化の多い作家さんを、小説なら若向けの…そう、ライトノベルなんて面白いんじゃないかな?なんて考えたのです。
なので、ライトノベルに対する偏見のようなものが僕自身の中にもあったんじゃないかと、今になって振り返ってみるのですが…。
文学少女という作品を読んでいると、ライトノベルと一括りにされているジャンルでも、中を見れば凄く色々な作品があって…本当にライトな、読みやすい小説もあれば、やけに重たいテーマを扱う作品もありますし、この作品のような文学を楽しめる作品もあるんだなぁと思い知らされました。

こういう風に色々な作品との出会いが、これからも沢山あればいいなと思っています。


テーマ:こんな本を読んだ - ジャンル:本・雑誌


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