久し振りに西村京太郎さんの作品をタイトル買いしてしまいました。
恐怖の金曜日!なんていうか…ジェイソンな感じが良いじゃないですか♪
閑話休題。
毎週金曜日に女性を乱暴した上で殺すと言う事件が続いていた。
被害者に共通するのはビキニの跡が残るほど日焼けをしている事だった。
捜査の結果、浮かび上がってきた男を追いかけ、殺人未遂のところで逮捕することに成功した。
しかしその際に襲われていた被害者は、色白だった事や、容疑者の証言に疑問が残ることから、十津川警部は真犯人が存在する可能性を意識し続けているのだった…。
結構思わせぶりなところの多い作品なんですよね。
途中、西村京太郎作品にありがちな政治的な意図が絡む事件なのか?とか、海外で起こった何かを目撃したのか?とか、色々と匂わせておきつつ…の(笑)。
推理のミソになる部分が被害者の情報が共通して集まる場所にあるというのは面白いですね。
ネタバレになってしまうのでぼかしてしまいますが、今の時代には無くなりつつある方法です♪
でもそういう身近なところに潜む恐怖というのを忘れてはいけませんよね。
無用心に人を信頼できる時代であって欲しいと思う反面、油断大敵であることを意識させられる作品でした。
途中、十津川警部と亀井さんが一緒にエロ本を読み漁る(男性雑誌のエロコーナーかな?)という印象的なシーンと、『ハレム』と言う言葉がやけに印象に残ります。