山田かまちさんが短い生涯の中で残した作品を、絵と詩とに分けて紹介したもので、水彩画とデッサン、そして詩…と、三つに分けられています。
幼少期から、晩年までを一冊に集めているので、先に紹介した『10歳のポケット』、『15歳のポケット』、『17歳のポケット』と比べると入門編にはいいかもしれません。
ページをめくるごとに進んでいく作風の変化は、思春期という時期を駆け抜けていく若者の姿そのもの―。
そこには甘い恋や、未来への不安、そして自分自身に対する懐疑…。
誰もが通ってきた、様々な複雑な気持ちが綴られています。
一つ特徴的なのは、ばっさりと項目分けが行われている事。
山田かまちさんの詩画集の多くは、イラストと詩を交互に掲載しているもので、詩と絵とどちらも均等なバランスになりがちなのですが、この本の場合は電文で打ち直した詩が、文字だけでずっと綴られています。合間にノートに書き綴られたようなイラストが数点挟まれてはいるものの、ほぼ詩のみで構成されており、山田かまちさんの詩というものを裸の状態で読むことが出来ます。
意外とイラストを除外して読むと、作品の雰囲気が違って見えるのも事実。
この作品を通してみた、画家としての山田かまちさんも、詩人としての山田かまちさんも、どこか新鮮に感じられました。
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