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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
まだ見ぬ冬の悲しみも/山本 弘
山本 弘さんによる、楽しんでばかりもいられないようなテーマを含んだ短編集を読んでみました。
タイトルからして少し儚げな雰囲気ですが、共通点のない未来の地球を舞台にした作品たちに共通するのは行きすぎた科学がもたらす弊害です。

未来の技術と言えば明るい事ばかりを考えてしまい、例えばドラえもんが人間に牙を向いたら?といった事を考える人の方が少ないはずです。
この短編集はそうしたところへスポットを当てたものです。
フィクションだからという甘えに落ち着かず、もしこういう技術があったらどういう問題が生じるのか?を追求しています。
山本 弘さんは生真面目な方ですよね。
僕が彼を知ったのはソードワールドリプレイ集のGMとしてでしたが、例えばその他の活動では『こんなにヘンだぞ!『空想科学読本』』という本も執筆されていますし、この本もその流れの中にあると言っても良いのではないでしょうか。

最先端の科学がもたらす(かもしれない)問題と向き合うのは、正直今まで読んだSF作品にはあまり見られないもので、それほど長いわけでもないのに、読了まで随分と時間が掛かってしまいました。
著者は様々な視点からSFと向き合い、様々な形の書籍を発表されていますが、そうした活動から得たものを堂々と小説に仕上げた読みごたえのある一冊でした。



テーマ:こんな本を読んだ - ジャンル:本・雑誌


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