本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
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黒蘭姫/横溝正史
金田一耕助シリーズの短編から、黒蘭姫を読んでみました。

短編で、そう込み入ったトリックを使っているわけでもない作品ですが、僕は結構好きです。
横溝正史さんのトリックに散見される思い込みや先入観が上手く盛り込まれた作品じゃないかなーと思います。
凄く端的に色々な作品で語られるパッと見の曖昧さを表現した作品です。

事件の現場になったのは、ある百貨店だった。
この店には何故か万引きすることが許されている黒蘭姫と呼ばれる、黒づくめの服装で訪れる女性客がいた。
彼女は店員の目を盗んでは万引きを続けるのだが、黙認するように言われていた。
盗まれた品を上司へ報告するだけで、後は丸く収まるのである。
しかしある日、その事を知らない社員二人が彼女を捕まえようとしてしまう。
その際、黒蘭姫は従業員の一人を殺して逃走してしまうのだった…。


短編ですので、ネタバレは割愛して。
個人的にはこの手のトリックを見ると、え?判りそうな気がするけど…。なんて思ったりするのですが、現実には結構こういう間違いってありそうですよね。
間違いというか…意外と最小限の情報で人を判断している気がします。
それを誘う為に、わざと個性的な外観を持つキャラクターを投じてくる手法は、きっと横溝正史さんの十八番ですよね。




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