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Fujisaki

Author:Fujisaki

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本の虫、中毒日記
読書感想文、乱発中。
"文学少女″6-月花を孕く水妖/野村美月
―あなたは、私を知りますまい。

毎回、名作をモチーフに様々な物語を展開していく文学少女シリーズ、続きを読んでみました。
今回のテーマとなるのは泉 鏡花さんの夜叉ヶ池を中心とした作品で、そこに『草迷宮』や『外科室』が絡んできます。
泉 鏡花さんといえば青空文庫さんで一時期読み漁っていた、僕の大好物のお一人です。

ただ夜叉ヶ池は戯曲風の作りになっていて、まだ未読でした。
今回を機に未読を味読に変えていければ良いなと思いました。

……。

味読、未読。

……。

閑話休題。


今回の作品は本編から少しずれた番外編という扱いです。
時系列でも夏休みの出来事に巻き戻されるので、2~3巻当たりに位置するエピソードです。
なので今回登場するキャラクターは雨宮 蛍の死のショックが冷めやらぬ気持ちでいたり、琴吹ななせとの関係が以前に戻っていたりと、多少の差異が見られます。
読む際には時系列の違いを意識しながら読まないと、混乱してしまいますね。

悪い人にさらわれたという天野遠子からの手紙が届いた。
それを真に受けたわけではないのだが、彼は姫倉麻貴の別荘で夏休みのひと時を過ごすことになった。
天野遠子はこれまでにたまったツケを払うために、別荘で様々な衣装を着て絵のモデルとなっていた。
そこで彼女は食事係として井上心葉を求めたのだが、姫倉麻貴には別の目的があった。
それは別荘に秘められた謎を解くためである。
この別荘は曰くつきの物件で、開発のために手放すことも出来ず、周囲から気味悪がられていた。
姫倉一族の長である祖父の弱みになる謎があるのではないかと思い、その別荘に伝わる殺人事件の関係者の子孫を呼び集め、当時のシチュエーションを再現して見せたのである。
殺人こそ起こらないものの、その別荘では不可解な出来事が続くのであった…。


この作品では主要登場人物が一人ずつ作品の中心に立ち、物語が展開していきました。
そしてこれは『姫倉麻貴』を中心とする物語です。
しかし同時に今まで意外と素顔を見せてこなかった天野遠子を中心とするといっても過言ではない展開を見せます。
ここまでの作品全ての中心に有りながら、意外と素顔を見せずに来た文学少女。
彼女は物語の語り部であり、いつもスマートに謎解きを行う役割でしたが、今回の彼女はこれまでに無く人間的ですし、これまでになく女の子らしい一面を覗かせてくれます。
時系列としては夏休みに当てはまり、最終回への導入編としての役割を持たせる作品ですが、夏休みの時点でこんな人間的な文学少女って反則ですよね。
この作品は時系列が逆転しているとしても、やっぱり6番目に読むべき作品です。

ところでキーワードとして浮上してくる泉 鏡花さんの有名なフレーズである『―あなたは、私を知りますまい。』の謎は次回以降、最終回へ持ち越しとなります。
『外科室』のラストを飾る名シーンですね。
そして、その対となる名台詞が、『忘れません』なのです。

今までの文学少女シリーズは作品を読む契機として良い作品だと思うのですが、今回に関してはこの作品を読んで、上記の三作…特に外科室でしょうか、を読んでから読み直すと…ちょっと視点が変わってくると思います。

関連リンク
外科室』(当ブログ内)



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外科室/泉 鏡花

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[2012/06/01 20:35] 本の虫、中毒日記
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