本の虫、中毒日記

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Fujisaki

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瀬戸内を渡る死者/津村秀介
津村秀介さんの作品を引き続き読んでみました。

□ 主人公、北川真弓
この作品の主人公となるのは北川真弓さんという、女性記者の方です。
確かこの作品にしか登場しない方だったと思いますが、女性版の浦上伸介かというほど、なかなか良い活躍を見せてくれますし、周囲の登場人物も固められています。
シリーズ化されていないのが残念ですね。
ちなみに浦上伸介がフリーなのに対し、彼女は会社勤めです。
担当しているのは『週間レディー』。
ちょっとレトロ感の漂うタイトルですが、現在でも週間女性という雑誌もあるのでいいでしょう。
この事件で手がけるコーナーのタイトルは『我が愛の悩み』。
あぁ…。
1985年の作品なんだなと、なんとも納得させられる展開でした。

□ あらすじ
北川真弓が取材旅行の途中、屋島で死体を見つけた。
彼女は夫との離婚が決まっている女性で、四国へ住む伯母へ報告や生家を手放すために訪れている女性だった。
発見者にして、雑誌の記者でもある北川真弓は彼女の半生を調べている内に、雑誌のコーナーで女性に関わった事件を取り上げている『我が愛の悩み』で彼女を紹介することを思いつき、警察と協力しながら調査を進めていく事になる。
そして容疑者として浮上したのは、彼女の夫や過去に彼女を追い回していたヤクザものだった。
しかし彼らには鉄壁のアリバイがあったのである。


□ 感想
作品としてはやはり津村秀介さんの作品だけあって、アリバイを少しずつ解いていく作業はとても痛快です。
幾重にも亘って解決していくので、自分でもメモを取りながら読もうか?と思うほどです。
キャラクターはレギュラーではないものの、四国の森安刑事や、主人公の北川真弓、そして彼女の恋人…と、本当に個性豊かな面々ですので、物語としても面白いです。
若干、設定に無理なところがあるものの、なかなか読み応えのある作品です。

ネタバレ等は続き以降で。



何が無理って…。
普通に綺麗な状態で残されている死体に対して、1985年時点の作品で死体の入れ替えというテクニックは、もう無理でしょう。
勿論、その為の伏線は充分に用意されているものの、ちょっと納得というには程遠いですね。
そういう気持ちがあってので、せっかくの緻密な時刻表トリックも少し残念に思えてしまいます。
…まぁ、それを言い出したら雑誌の記者と警察があれほど馴れ合っていていいのか、とか…(笑)。
細かい事の言い合いになってしまうので、小説ですから!と割り切ってしまわないといけないのでしょう。

さて、余談ですがこの本に登場する宇高連絡船は、僕が子供の頃に瀬戸大橋の完成と入れ替わりに消えてしまった船です。
この連絡船の紫雲丸が起こした事故が、瀬戸大橋の架橋へのきっかけとなったとも言われています。
今では本州と四国を結ぶ橋が複数ありますが、かつては四国へ行くとなると岡山駅から港のある玉野市の宇野線へ行き、連絡船へ乗って香川県の高松市へ向かうというのが風物詩でした。
この作品には登場しませんでしたが、連絡船が着くと近くにある高松駅へ急いで向かう人々(座席を確保するため)という風景も、子供心に覚えています。
ちょっと懐かしい風景を楽しめる作品ですね。





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