本の虫、中毒日記

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Fujisaki

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夜間飛行(ムーンライト)殺人事件/西村京太郎
西村京太郎さんによる十津川シリーズです。
この作品、ちょっと特別な意味が有ります。

十津川さんが新婚旅行で遭遇した事件なんですねー。
奥さんの直子さんと一緒に行った北海道旅行で出会った人が関係していたという経緯の事件でした。
ちなみに新婚旅行といっても十津川さんが40歳、直子さんが35歳という熟年カップルです。

…ま、そう言ってもテレビシリーズの高齢十津川さんを知っている人からすれば、そんなに若いのか!と思われそうな気がしますが。


閑話休題。

十津川警部は新婚旅行で訪れた北海道で、ある新婚の夫婦が行方不明になるという事件と遭遇した。
その夫婦は前日に車のトラブルで困っていたところを助けた、同じく新婚旅行で訪れていた二人だったのである。
彼らは海岸で忽然と姿を消していた。
やがて北海道で三件、同じ夜間飛行へ乗ってやってきた新婚カップルが合計3組、同様に消えてしまう。
ただの模倣による失踪事件なのか、それとも何かしらの意味がある事件なのか…?
東京で発生した二件の殺人と、この事件との関係とは…。


この本は親が読んでいたのか、僕の中では結構早い時期に手にした作品でした。
まだ中学生になるかどうかという頃だったと思いますが、忽然と姿を消すカップルというトリックが面白かったことを良く覚えています。
また、どことなくぎこちない十津川夫婦も見所の作品ですね。
まだ時代的に初婚の年齢が若い時代だったのか、40歳と35歳の十津川夫婦は再々周辺の人に自分達が新婚であるという事を告げなければならないシーンがありました。
今だったら初婚年齢も上がってきていますし、40歳や35歳という年齢も若々しいイメージになってきていますが、当時はそうでもなかったのかも知れませんね。

この作品では前半で登場シーンが多い事もあって奥さんのプロフィールなども詳細なので、新しくシリーズを読もうとしている方は入門にちょうどいいかもしれません。

夫婦は何故忽然と足跡が消えて失踪したのか、彼らは加害者なのか被害者なのか、生きているのかどうか…。
読み進めていっても最後まできちんと謎が残されていて、先がとても気になる構成になっています。

それにしても仕事だからって、新婚旅行を切り上げるって…。
我が家だったら大問題に発展しています。
直子夫人が賢妻と呼ばれる由縁はここに有り!ですね。

ネタバレ等は続き以降で。



トリックは意外とひねりがないんですよね。勿論、いい意味で。あまりにストレートすぎて、きっと読み終えた後にそう来るか…と、感嘆させられますよ。
凄く王道で、だからこそ推理小説をよく読んでいる人には辿り着きづらいゴールなのかもしれません。
単純ですよね。海辺で消えたんだから船に乗ったのが答えというのは、意外な盲点で、僕も含めて、多くの人はもっと手の込んだ何かを探そうとしてしまうのではないでしょうか。

ただ動機の部分はちょっと手が込んでいますね。
十津川さんは定期的に公務員一人が直面するには大きすぎる事件に関わっているような気がしますが、この作品もその類だと思います。
難民問題が動機というのは、なかなか難しい。
西村京太郎さんの社会派としての一面が良く出ていますね。

この作品は十津川さんの新婚旅行というイメージしか残っていなかったのですが、きっと初めて読んだ頃の僕には、その辺りの問題に関して余り理解できなかったのでしょう。
再読とは言えど、とても楽しめました。






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