本の虫、中毒日記

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Fujisaki

Author:Fujisaki

基本はシャーロッキアン。
でも雑食の本の虫。資格からマンガまでそこに文字がある限りっ。

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“文学少女”と繋がれた愚者/野村美月
有名な文学小説になぞらえながら展開していく『文学少女』の続編を読んでみました。

今回のテーマとなるのは武者小路実篤さんの『友情』です。
これは著者の代表作として余りにも有名な、恋愛と失恋を同時に描いた名作です。
自分が良く知っている作品が登場すると、やっぱりテンションが上がります。

さて、その作品へなぞらえながら今回の物語の中心となるのは同級生で作品の最初から登場し続けてきた芥川です。
彼が図書館の本を切り裂こうとしていたこと、そして彼の恋人を自称する少女の出現から物語りは始まります。

ただそれだけではありません。
ここまでの作品では中心人物のすぐそばに居る主人公達という構図でしたが、今回の作品では主人公である心葉も芥川たちと一緒に悩み、苦しみながら成長していきます。
というのも、彼の身辺にぼんやりと登場していた物がはっきりと見えてくるのも、この作品の醍醐味だからです。

それじゃあ心葉くんは、わたしとも、会わないほうがよかったと思う?』という天野遠子の台詞が胸にしみる作品です。
出会いを繰り返せば、辛いことや悲しいこと、失恋だってあるのですが、でも出会いが無ければ…と思ってしまえば、結局素敵なことや嬉しいこと、そして誰かと愛し合うことも同時に失ってしまいます。
このフレーズは作者なりの、『友情』への現在的な答えなのかも知れないですね。

後は学園祭の催しとして、『友情』を劇で演じています。
その際に作品に関する記述が沢山出てくるので、もしかすると普通に読むよりも内容に詳しくなれるかもしれませんよ(笑)。

ネタバレ等は続き以降で。



この作品で一つ驚いたのは、彼が『美羽』と読んでいた少女が実在したこと、でしょうか。
その存在のみが明らかになるので、詳しいことは続編を読んでみないといけないのですが、個人的には自分の中にある自分のもう一つの姿…かつて否定した小説家として人気を博した自分自身を投影した姿を言っているのかと思っていたのですが、少し驚きました。
そういえば実在しないとも、死んだとも書かれていなかったので、そういう伏線だったのかも知れませんね。
なぜ心葉は彼女の名前を名乗ったのか、そして彼女は何故彼の前から姿を消したのか…。
次回以降の展開が気になります!




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